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1.2人の幸せな1日。

「…チリリリリリン…チリリリリリン」


アラーム音と共に窓から強い日差しが俺に向けられる。

もう朝かそろそろ起きないと学校に遅刻する。俺はもう一度布団に潜り込む。だがそれは許されなかったようだ。


流砂(るうさ)学校遅刻するわよ〜」


布団に潜り込んで数秒したら母の声が聞こえてる。俺は母のことを朝に訪れる悪魔だと思ってる。いつも俺の睡眠を邪魔しに来る。だが母がいないと俺は毎日遅刻で退学させられるはめになるので助かってはいる。


朝飯を食べようと階段を寝起きのボサボサの髪のまま片手に携帯を持って階段を降りてリビングに向かう。

リビングにつくとテーブルにはご飯と味噌汁と鮭がならんでいる、今日は和食のようだ。


「かーさん今日和食じゃん!!最高!」


俺は和食が好きなので朝から今日はテンションがあがった。


「あー。食ったぁ〜!」


朝飯を食べ終えソファーでゴロゴロしていると携帯に着信がはいる。彼女の(まりん)だ。


【…ピロン】


(流砂〜起きたぁ〜?今日はクラス替えだね!今年は一緒になれたらいいね!) 


(そーだな!去年は違うクラスだったもんな!一緒になれたら楽しいだろーな!!)


【…ピロン】


(うん!クラス替え楽しみだね!じゃあまた後でね!)


(はーい)


LINEのやり取りを終えた俺は制服に着替え身支度をして玄関をでる。


「いってきまーす!」


俺は家を出てイヤホンを付けて音楽を聴きながら道を歩いて学校に向かう。

少し歩くと後から何やらうるさい声が聞こえる。だいたい想像はつく。あいつだ。


「るぅ〜ちゃーーーん!!」


茶髪のショートカットで毛先の方は少し巻いている。身長は156cmくらいでベージュのカーディガンをきていてミニスカートを履いている女の子が俺の名前を呼びながら走ってくる。

そうこいつは幼馴染でいつも元気でやたらうるさい

幼馴染の愛良凛(あいり)だ。


「朝からうるさいぞ愛良凛。それと離れろ。」


「るぅちゃんはいつもそうやって突き放す〜!

まったくまりんちゃんにベタ惚れなんだから〜」


「当たり前だ。海は女の子らしくて可愛いお前は女の子ぽくなくて可愛くない」


「なにそれ!もうるぅちゃん酷いよ!!馬鹿!」


「はいはい。」


そんな感じでおれたちは学校に向かって歩く。

数分歩いたら学校が見えてきた、そのまま下駄箱に行って上履きに履き替え愛良凛とは分かれお互いクラスに向かう。


クラスについた俺は黒板に貼ってある紙を見て自分のクラスを確認した。


「2年A組か」


俺は教室を出て2年A組の指定された教室に向かう。教室についた。教室についた俺はすぐに黒板に貼ってあるクラス名簿をみた。

残念ながら今年も海とは同じクラスになれなかったようだ。


「まぁあと一年あるから来年にかけよう。」


ボソッっと呟いた俺はそのまま指定された席に座った。


少し経つと段々とクラスに人が集まってくる。

なんだか廊下が騒がしい聞き覚えのある声が聞こえてきた、すごく嫌な予感がする。


「まさか……」


そう声の主は幼馴染の愛良凛だ。こいつとだけは同じクラスになりたくなかった。今日から毎日が疲れそうだ。


「だから来るな離れろ。」


「まったくいつも冷たいんだから〜まりんちゃんに昔のるぅちゃんの黒歴史全部暴露しちゃうよ〜?」


「すまん。それだけはやめてくれ。」


「よろしい!」


このあと先生が来てホームルームをやって今日は短縮日課なのでこれで終わりだ。この後は海と一緒に帰ることになっている。


教室を出て海の教室に向かう。教室についたおれは海を予防とする。だが海は誰かと話しているようだ。

茶髪の短髪で整った顔のイケメンと話しているのを見て少し胸が痛くなった。


少し経つと海が俺の元へやってきた。


「ごめんね!またした??」


「ううん、俺も今来たとこ!帰ろっか!」


この時あえてあの茶髪のイケメンのことはあえて触れないでおいた。あまり気にしないようにしよう。


このあと2人で駅前のカフェでゆっくりしてゲーセンでプリクラをとってとても充実した一日を過ごした。


「じゃあまた明日な!!」


「うん!また明日ね!」


最後に家の前で人目を少し気にしつつ口を交わして火照った顔をしながら海は家に入っていった。


海を家まで送り届けた俺は家に帰って風呂と飯を済ませ海に電話をかける。最近毎日こうして寝落ち通話しているのが習慣だ。


「もしもし海今日もお疲れ様」


「うん!るぅくんもね!」


「今日の海最後顔真っ赤にして可愛かったな笑」


「うるさいバカぁ(照)」


「ごめんごめん笑」


そんな感じでイチャイチャしながら2人お互い幸せを感じながら眠りについた。


(この時まだ流砂はあの茶髪の男の子にすごい嫉妬するなど思っていなかった。)



つづく。































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