【番外】最近の振り返りと登場人物紹介(注:ネタバレ)
今回は次話ではなく、ここ最近のお話をざっくりまとめた物を投稿させて頂きます。(理由は後書きにて)
尚ネタバレ成分が多い為、初見及び最新話まで読み進めていない方には、読むことをオススメしません。
初見の方は特に。
後半は登場人物紹介及び軽い裏話集となっています。
異世界に来て約一ヶ月。不自然な死に方をしたLコボルトの原因調査の為に、王都から調査団が派遣されるという異例の事態の中。カイトやイリーナ、レイミーなど街の人達に手助けしてもらいながらも、アデネラの街でハンター生活を送る事に慣れてきた風吹と凛。二人はある日、カイトの助言によりハンターの一人前となるため、二人だけでLLコボルト3体の討伐クエストへと出発することになった。
二人は出没ポイントへと向かい、間もなく一体目のLLコボルトを発見。爪が片方欠けていたり盾を持っていたりと不自然なコボルトであったが、作戦を練る。風吹は矢を射て気を引き、凛が大剣で背後から斬りかかるという陽動作戦で倒す事にした。
しかし、背後に回っていた凛が先に気づかれてしまい、作戦は崩壊。しょうがないので総攻撃をかける事に。……が、想像以上にコボルトの勢いは凄まじく苦戦。凛の魔法で風吹まで吹き飛ぶという事故まであったが、最終的に起き上がった風吹と凛の連携攻撃により、LLコボルトの首を落とす事に成功した。
コボルトの異常な強さに首をかしげつつ、次のコボルトの捜索を始めた二人。しかし、森の中で謎の地震が起き、すぐに立ち止まる事となる。そしてその直後。激しい振動と共に地中にいる何かが、二人の横を通り過ぎて行ったのだった。
唖然と何かが過ぎ去った方向を見ていると、間もなくして王都の調査団もそれを追いかけるように目の前を駆け抜けて行く。遅れて現れた調査団のリーダー。フィナ・レミントンの話によると、緊急事態ゆえ今すぐクエストを中止し、街に帰ってギルドへ向かえとの事で。未練はあるものの仕方ない事だと割り切り、二人は街へと向かった。
ハンターでいっぱいのギルドに着いた二人は、カイトに奥の会議室へと通される。そこは上級ハンターのみが集められ、現在の状況を説明される場であった。受付嬢でありハンター達のまとめ役でもあるレイナの話によると、街近くの草原の地下に「蟻」という中型モンスターが巣を張り巡らせているようで。しかもその蟻というモンスターは王都指定第一級危険生物群に指定されているモンスター。すなわち、国一つを滅ぼせる程のモンスターだという事なのである。
それを聞いた風吹と凛は絶句する。しかし、その場に現れたフィナの話によると、勝てない相手ではないというのだ。3、4メートル程の大きさの蟻は隊列を組み、包囲殲滅するという集団戦法で、数々の国や街を滅ぼしてきた。だが、一対一で相手をすれば、さして強い相手では無いというのである。
そこで囲まれず、ハンター達が蟻と一対一で戦えるようにするための作戦を立てる事になった。
議論の末、一斉攻撃をかけてくると予想される前日に複数の巣の入り口を爆破。全ての卵が孵化する前の蟻の軍団を、いくつかのグループに分けたハンターが戦線を維持しながら殲滅していく事になった。
夕刻。装備を完璧にしようと、買い出しに来た中級以上のハンターが商店街を埋め尽くす。風吹と凛も、カイト達と共に買い物に行くことになった。途中のポーション屋でひと悶着あったものの、無事に装備を揃え終えた二人。夕食も外で済ませ、今日倒した異常なLLコボルトを調べる為、後でレイミーと合流することになった。タオレ荘に荷物を置いてから、回収班の施設へと向かう。
レイミーと合流した二人は施設の中に入り、昼に首を落としたLLコボルトと、再度対面する事となる。施設の人とバズの話によると二人が思っていた通り、このコボルトは普通では無いようで。しかも、闇属性に侵されているという謎現象付き。
原因不明は分からず、考えていてもしょうがないということで帰る事にした二人は、明日に向けて早く床についたのであった……
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(以下、主要登場人物紹介)
風狙風吹
本作の主人公。高校三年生の帰宅部のエリート(自称)&FPSの猛者。
訳あって、現実の世界(というより日本)では独り暮らしだった。
学校では友人はそこそこおり、成績もそこそこ。つまり平凡な高校生なのである。しかし、趣味のゲーム(FPS)の腕前は平凡ではなかった。
小学生の頃からシューティングゲームに触れてきた風吹は、その頃からゲームにドはまり。学校から帰れば即ゲーム、休みの日も用が無ければ外に一歩も出ること無く、ディスプレイの前に張り付いているという生活を送っていた。そしてその習慣は、異世界に転移させられる前まで続く。
長年のゲーム経験と才能もあってか、FPSの腕前は上手いどころの話ではなく、常にチーター呼ばわりされる程のものとなっていた。一時期、プロゲーマーの世界へと行きかける事もあったが……そのお話は、またいつか。
そして人間技とは思えない程のFPSの腕前を買われ、現在では「ゲーム内で出来た事を、現実でも使えるようになる」という能力を貰い、
異世界で魔王退治を目標に掲げ(というか勝手に立てられ)、活躍することとなる。
本人は銃を召喚して無双したがっているが、現在は銃の召喚できる条件が厳しく、召喚できなくいる。よって風吹はその変わりとして射撃のセンスを生かし、異世界に存在する弓を使ってハンター活動に勤しんでいる。
強制的に異世界に転移させられたり、銃を召喚できずに使いたくもない弓を使わされたりと、風吹はこの異世界生活に少々嫌気が差していた。しかしながら、共に異世界に来た相棒であり幼馴染みでもある凛がこの生活を楽しんでいるので、あまり深く考えず、今では「そんな悪くは無いか」と異世界生活に順応してきている。
峰薪凛
本作もう一人の主人公であり、メインヒロイン。日本では高校一年生……のはずなのだが、通っていない。その原因はゲームにある。凛は特にRPGとMMOのゲームが大好きで、平日だろうが週末だろうが四六時中自分の部屋に引きこもり、コントローラーやマウスを握りディスプレイとにらめっこしていた。彼女も訳ありの一人暮らしである故、それを止める者は誰もいなかった。
風吹とは年の差はあるものの幼馴染みであり、やるゲームのジャンルは違えど、よくゲームの話しや互いに観戦などをしていた仲である。あまりにも人見知りで引っ込み思案だったため、中学時代も友達が殆どできず、風吹にくっついてばかりであった。しかし、そんな仲の良かった二人はある日突然。離ればなれになる事になってしまった…………が、この話もまたいつか、別の機会で。
高校生になって(?)間もなく、異世界に転移させられる事なった彼女は天界にて風吹と再会する事となる。そして彼女も風吹と同様の能力を授けられ、異世界にて活動する事になった。
彼女は廃人レベルのRPG.MMOのゲーマーであり、尚且つゲーム内で相当強かった。よって異世界で剣術や魔術の扱いにとても長け、新入りながらも周りのハンターに一目置かれる存在となった。現在では大剣を振るい活躍中。
昔からよくあるRPGゲームのようなファンタジーの世界に憧れていたため、異世界に転移させられたことを良かったと思っている。異世界の様々ことに関心が強く、それもあってか引っ込み思案な性格も少々改善されてきた。
じいさん(レムナンド)(マリア?)
歳五十ばかりの男性…………?の外見をしているが、実際はもっと長生き。
天界で神に遣え世界を管理している一人で、現在は風吹と凛のサポート役と管理役をしている。しかしながら風吹と凛は異世界に対する好奇心が強く、自ら異世界についていろいろと学んでいっているので、あまり出番が無い。むしろズレた発言や訳のわからない話をする事があり、嫌がれる事もしばしば。
しかしながら本人は二人の事を大事に思っており、何を言われようがめげず精一杯、助けになればとアドバイスをしている。
上司はメイロであり、メイロをしたっている。訳あって、メイロ以外の人とは殆ど話さず、自分の部屋から出ることが無い。そして風吹と凛のサポート。そして魔王討伐の任を与えられたのも訳があり…………これもまた、別のお話で。
風吹の武器召喚に非常に敏感で、条件を満たさない時は絶対に召喚させまいと、常日頃風吹に注意をしている。しかしながら、本当は銃を召喚して本来の強さを発揮して欲しいと思っている面もあり、葛藤している。
何故か日本のゲームの偏った知識をいくつも持っており、風吹や凛ともゲームについてたまに話したり、ネタを入れたりとしている。
メイロ
じいさんの上司であり、同じく神に遣えている身。外見は二十前半程で地面を擦りそうな程長い白髪を持つ。
じいさんと昔からの友人であり、良き理解者。仲も良く、しょっちゅう部屋を訪れては世間話や仕事の話をする。
風吹と凛への直接的な関わりは無いが、風吹が銃を召喚して上で問題視された際に、巧みな話術と交渉術でなんとか事なきを得た。ちなみにじいさんに秘密にしている事があるが、既にお察しの読者もいるだろう。当然、地上に下りている時の姿も…………
家主さん (エレナ・フェイム)
風吹と凛が異世界に来てからずっと泊まっているタオレ荘の家主。
推定年齢35歳(レイミー談)であるが、風吹はもっと若いだろうと思っている。タオレ荘の管理や宿泊客及び住人の相手。食事まで作ってくれる美人さんなのだ……が、何故かタオレ荘の人気は出ない。カイト達もおすすめしないと言っていたが、風吹と凛は何ら支障なく過ごせている。けれど理解不能な発言や行動を起こす事もあり、風吹や凛に心配される事も。
因みに、二人の事をカップルだと思ってたり。
レイナ
ここアデネラのギルドの受付嬢。20前半の美人で気立ての良い女性で、多くの男性ハンターから人気がある。怒った時は怖いが、それもまた魅力だとバカな街のハンター達は(以下略
朝の6時から夜11時までギルドの仕事をしているという超社畜。が、ギルドの職員を彼女以外、誰も目撃した事はない。
風吹と凛の事を応援しており、将来的に立派なハンターになることを望んでいる。
レイミーの事ををしょっちゅういじっては、はねのけられている……けど止めない。
カイト・セトゥル (セーヴェン?)
現在アデネラの上級ハンターを勤める23歳の男。バカな大剣使い。以上。
「酷くないか!?」
うるさい
レイミー・レーナス
同じくアデネラの上級ハンター。小柄な体格で、たまに小学生くらいの年齢と間違われるのがコンプレックス。
カイトとイリーナと同じくパーティーであり、様々なアイテムと希少な光属性魔法を操りサポート役を勤める。小太刀の扱いにも長け、光属性と併用することで凄まじい速度でモンスターを圧倒する。
15歳とパーティー内最年少であるが、精神年齢は一番上でカイトとイリーナのまとめ役である。しかしながら、やはりまだ15歳。たまにボロを出すとところも。
風吹と凛に対し協力的ではあるが、少々怪しいと思っている節も。理由は不明。しかし、二人のハンターとしての才能は素直に評価している。
ギルド受付嬢のレイナと妙に仲が良いが、それについては誰も聞かない。
イリーナ・レヴォルン
同じく上級ハンターでカイト、レイミーと同パーティーの19歳の女性。金色のブロンドの髪の毛を持つ超美人で、街やギルド内でも定評がある。
火属性、緑属性、水属性を操り遠距離の魔法攻撃を担当する。上級ハンターの中でも特に火属性の扱いに長けており、ブリーチングフレイム等の火炎魔法の威力は凄まじい。
一応大人なのだが子供っぽいところもあり、この歳でも幼馴染みのカイトと一緒に寝ている。本人は気がついていないが、その行為によってカイトの精神衛生に悪影響を与えている。
最近になって徐々にそこら辺の感情が芽生えてきたのか、カイトが他の女性を可愛いだとか言うと複雑な気持ちになったり。今は何故かそれが変な方向に行き、カイトと絶賛喧嘩中。
風吹と凛には非常に協力的で、常日頃いろんな知識を提供している。特に魔法の扱える凛には、自分の使える魔法をどんどん教えている。
大変優秀な二人を素直に称賛しているが、こんな凄い二人が何故わざわざこんな街にいるのかと不思議に思っているところも。そして高級な懐中時計を持っていたり、凛の大剣が上質だったりすることもあり、どこかのお坊っちゃんなのじゃないかと勝手な妄想もしている。
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(最近の登場人物)
フィナ・レミントン
白く長い髪を持つ美人な女性。年齢は不詳だが、20前半に見える。
王都調査団のリーダーであり、今回の蟻事件への対処に当たっている。
美人で男性ハンター達の間で人気があるが、男口調で近寄りがたいオーラを放っている為、皆声をかけたりすることはない。ミーナになつかれており、少々鬱陶しく感じているところも。
ミーナ・レスト
白髪の少女。年はレイミーと殆ど変わらないのだが、王都の調査団の一人ということで周りを驚かせる。活動的でありこの年齢で様々な功績を残しているが、猪突猛進な性格故か失敗もままある。子供っぽさがだいぶあり、しょっちゅうフィナに甘えたり、部下の大人を困らせることも。今回の蟻事件では大地属性魔法で地中の蟻の巣の中を調査したり、蟻の総攻撃する日を予測し、作戦のとっかかりを発見したりと活躍している。
ローグ
流通業をしており、常に荷馬車を操り街と街の間を行き来している大男。
見た目から凶暴で暴力的だと思われがちで、実際に手が先に出てしまう事も。しかし、根は良く仲間や友人を思いやる心を持つ。
街の入り口が通行止めにされ、ぶちギレている所で風吹と凛が見かけるが、直接の関わりは無かった。後にタオレ荘で再会する事になる。
何故かエレナさんを姉御と呼ぶが、詳しくはまた別のお話で…………
どうも。久しぶりのきょーまです。
まだ学生という身分ゆえ、更新が一ヶ月ほど止まっていたことを深くお詫び申し上げます。
すいませんね、思ってた以上にリアルがキツかったのです……
今回、まとめを上げた理由はというと、一ヶ月ぶりの更新となると、読者の皆さんも話の内容忘れちゃったかな……なんて思いまして、今までの流れをざっくりまとめた次第です。出来れば1話からまとめたかったのですが、多すぎるので【ここ最近のまとめ】という事で。
実は、自分自身も忘れかけていた。というのもありますが……(大馬鹿)
登場人物紹介はだいぶ荒いですが、自分なりに設定などを簡単ですが説明できたつもりです。他の情報は、お話の中で読み取ってくれると幸いです。
次からは普通に話を進めて行きます。近日投稿致しますので、気長にお待ちくださいませ。では\(_ _)




