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あの、FPSゲーマーですけど。ジャンル違うんですけど。  作者: きょーま(電傳)
第1章 この街で生きていく!(仮)
32/75

31 出発~

短くなりました……

明日も更新します!

ギルド内酒場の長テーブル席にて……



「───そもそもガンランサーの砲撃回避っていうのは………」


 俺もレイミーみたいに長テーブルに両肘をついて、凛のRPG講義を聴いている……気がついたらRPGから離れてモン○ンに変わってるけど……まぁあれも一応RPGなのかもしれないが。


 一生懸命聞いているのだが……ごめん凛。やはりそうゆう系統はあんまり分からないよ……

 それでも凛が楽しそうに話していると、こっちまで楽しくなってくるからいいんだけどな……よく分かんなくてもね。


***


 そんな風に凛を見つめながら、しばらく話を聞いてあげていると……


「ちーっす……」 「おはよう……遅れてごめん!」


 カイトとイリーナさんがギルドに入ってきた。

 ……遅かったな……


「む……やっと来ましたか……」


 レイミーが椅子に座ったままカイト達の方に向き直る。


「ごめんなさい……寝坊しちゃって……」


「……いや、別に大して待ってないから大丈夫ですよ」


 集合時間の9:00から十分以上過ぎてるけどな……まぁここは大人の対応というやつだ。

 イリーナさんが両手を合わせて謝ってくる。律儀だなぁ……

 それに比べてコイツは……


 カイトはそっぽ向いて伸びをして、しまいには大あくびをして「もうちょい寝かせてくれよぉ……」なんて言っている。


 イリーナさんやレイミーみたいな人がそばにいるのに、コイツはホンと……バカというかなんというか……別にあやまって欲しい訳じゃないが、やはりこんな態度をとられるとちょっとムカつく。


 またレイミーの拳が下るかと思ったが………そんなことはなく。


「早く寝たほうがいいって注意したじゃないですか……」


 ……カイトとイリーナさん。あなたら、レイミーより4歳以上年上だろうに……やはりどっちが年上か分からなくなってくる。

 するとレイナさんがカウンターから身を乗り出し、目の前のレイミーのほっぺたをフニフニとつまんでいじりながら


「どーせ遅くまで二人でイチャイチャしてたんでしょう?」


 とニヤけ顔でそう言う。……え?そこまで二人ともいってたの?

 バッ!と俺と凛がカイトとイリーナさんの方を見る。すると二人ともポット顔を赤く染めて。


「べ、別にイチャイチャしてた訳じゃねーし」「そ、そうよ。一緒に寝……」


 ……へ? 次の瞬間。カイトがイリーナさんの口を手で塞いで黙らせた。


「と、とにかくそいゆう事じゃねーから!!」


 するとイリーナさんが


「ちょ!ちょっと、そうゆう事って何よ!?第一昨日遅くまで起きてる羽目になったのはカイトが素直じゃなかったから……」


「これ以上誤解を招く事を言うなぁー!お前の声がでかかったからあの後……とにかくそういうことじゃ無~い!!」


……いや。そこまで言ったら、言い逃れ出来ないだろ。それに二人とも誤魔化すどころか完全に自爆してるし。


「やっぱりそういう関係だったんだな……ま、別に気にする事じゃないと思うぜ」


「違うって言ってんだろ!!」


 ……まぁなんとなく想像はついてたけども。5年間も一緒にハンターやってて、20歳と23歳なら、まぁあり得なくは無いか。大人だし……


「ほら。二人ともそんな話をしていないで、さっさとクエスト受領してクエストに行きませんか?」


 レイミーがそう言ってレイナさんの手を払いのけ、掲示板(クエストボード)の前のテーブルに皆を呼び寄せた。レイナさんが「も~う。レイミーったらすぐどうやって~」とまた甘ったるい声で呼び止めようとしているが、気にせず。


風吹(フブキ)さんさっきの受領書を……」「ほい」


 さっきの羊皮紙を渡すと、レイミーが二人にそれを見せる。


「どうです?僕としてはこれが一番適していると思ったのですが……」


「どれどれ……ラージコボルトか……そうだな。耐性もまぁまぁだし、この二人なら、こんくらいが丁度いいんじゃないか?」


「……そうね……弓の練習にも丁度良さそうだし……いいと思うわ」


「……そうですか。二人もそう言うなら、これにしましょう」


 レイミーが受付の方に持って行った。するとカイトが


「……二人とも装備品類はしっかり持ってきたか?」


「……ああレイミーに確認してもらった」


「オーケー……今日は昨日と違ってしっかりと二人にコボルト狩って貰うから、帰りは昨日より遅くなるぜ」


「……わかった」


 自分がやるってなると、やはり少しばかり緊張するな……そもそも弓使えるかわかんないし。ま、使えば分かるか……


「……まぁ緊張する事はねぇよ。まだ失敗したって俺達がカバー出来るんだ。今日はとにかく、全力でやってけよ」


「お、おう……」


「そうよ。細かい他の事を気にするのは重要な事だけど、先ずは自分がモンスターを倒す事に慣れなくちゃね。(リン)ちゃんもそうよ?」


「は、はい……」


 二人ともさっきまでとは打って代わり、真面目な顔でアドバイスしてくれた。……やっぱりハンターの事になると人が変わるんだな……これが上級者ってやつなのか……

 普段の人柄=仕事の出来(でき)では無い。と聞いたことがあるが、昨日と同じく、今もそう思った。


「……はい。受領完了しました。それではクエストに行きましょうか……」


「わかった……」


「初めてモンスター狩るんだったら、頑張んなさい?リンちゃんは大丈夫かもしれないけどね」


「わ、私も初心者です……」


 なんか今日は受け付けお姉さん機嫌いいな……というか来たときよりも、良くなったと言うべきか。


「とにかく気を付けて行ってなさいよ」


「「「はーい」」」 「カイトには言ってない」「あれ……」

 

 レイナさんに送られて、五人揃ってギルドを出発した。



*********



 城門に向かう途中で、歩きながら凛に訪ねる。


「……なぁ。コボルトってどんな奴なんだ?」


「え?コボルト?」


 わざわざレイミー達に聞かないのは、昨日みたいに「常識だよね?」と言われて恥をかいたからだ。


「そうだね……なんか頭が犬っぽくて人間っぽい体した奴なんだけど……私達のはんぶんくらいの身長だったと思うけど……」


「へぇ~良く知ってんな」


 すると凛は得意そうに


「私、色んなゲームに出てくるコボルトの事、全部覚えてるよ?」


「へ、へぇ……」


 まぁ、あんだけやってればそうなるわな……俺だってM○S3とかやりまくって敵の配置とか全部覚えたもんだなぁ……


「──えーとまずはドカ○ン3.2.1から……」


 そっからは『弱点属性』やら『物理耐性』やら俺にはさっぱり解らない単語がたっぷり出てきて、理解しようと頑張ったが良くわからなかった。


 間も無く門についてくぐり抜けると、少し遠くに麦畑が広がっているのが見える。

 そのまま全員で城壁の外の大きな道を進んでいった……



**********



 それから一時間程、麦畑と麦畑の間の道を山岳の方に向かって歩いてきた。

 振り替えってみると遠くに街の壁が見える。……結構歩いたな……

 それでもカイト達のスピードは全然変わらない。やっぱり昔の人は違うな……ハンターだからってのもあるだろうが、凄い体力だな……


「……このペースキツくないか?」


 カイトが振り向き、声をかけてきた。


「いや……大丈夫……」「私も……」


 俺と凛も、今のところは能力のおかげでなんとかついて行けている。

 更に歩いて、山岳の前にある林に近づいてきた。


「……だいたい麦畑とかを荒らすモンスターってのは、近くの隠れ場所が多い所にいることがほとんどだ」


 そう言ってカイトが林の方を指差す。


「だからあの林辺にいるのは間違いな……」「ん。いましたよ」


 今度はレイミーが麦畑の方を指差す。


「……え?マジ?」


 ……なぜだか不安になってきた。


中途半端ですね……

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