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28 2日目。終了……じゃない!

ちょい長めになりました。

最後までお付き合い下さい。

風呂場にて──



「ゲホッ……ま、魔王って……そりゃまた(リン)ちゃん、すんげぇ事言うなぁ……」


「……らしい」


「お前もお前で……らしい、でついてくのかよ……」


「……ああ」


まぁ俺は凛について行くことが目標だし。凛が魔王のところに行くつもりなら、究極的には俺の目標も魔王討伐ということになるからな。


「あそう……」


 カイトが湯船の縁にどっかり座り、顎に手をあてて何やら考え込み始めたので、今度は俺も少し離れた所に同じように座り質問をする。


「──なあ。魔王ってそもそも、なんなんだ?」 


「……そっからなのかよ……子供の時におとぎ話とか昔話で聞いたことないのか?」


「……いいや」


「マジか……どこの国でも街でも村でも、有名なお話だと思うんだけどなぁ……」


 カイトが意外そうな顔をしながら、右手で後頭部をポリポリと掻く。

 当然だ。俺は日本育ちだし、異世界に来たばっかりだからそんなことは知らない。


「はぁ……じゃあ俺が話してやるよ……あ、あと。ガキンチョに話すおとぎ話しバージョンじゃなくて、ちゃんとした大人向けの昔話の方な」


 おとぎ話に大人バージョンとか子供バージョンがあるのか……


「……最後に聞いたの結構昔だから、あやふや所もあるけど。ま、最後まで聞いてくれ……」


 そう言ってカイトが、魔王の昔話を話し始めた……



***********


 昔々、あるところに。魔法技術に非常に優れた種族の集う魔術大国があり、人々は皆とても平和に、豊かに生活していた。

 ところがある時、魔族と戦争状態になった。それでも多数の犠牲を払いながらも力を合わせ、辛勝した。

 しかし国は戦争に勝利したものの、争いにより財産が底をつきかけた時。今後、国をどう動かしていくかについて議会で二つに意見が分かれた。

 そのまま論争に決着はつかず議会は二つの党派に分裂。そのまま内戦に発展し、長期に渡り互角の戦いが延々と続いていた。

 

 と、そこで片方の陣営に、男の魔法使いとその仲間の女剣士がやってきた。

 そしてその魔法使いと剣士は国の事情を知り、共に戦う事を決意した。


 魔法使いと剣士の力は凄まじく、敵陣営を一人で圧倒。大戦果を上げていた。それにより敵の勢力が次第にと弱体化し、戦闘は減少。ほとんど平和と言っていいほどの生活が始まったが……

 なんと、敵が魔族と手を組み再び戦争が激化。

 

 先の戦いで怪我を負っていた女剣士を置いて、再び魔法使いが戦場に出たのだが……その間に一部軍人の裏切りが起きた。

 魔法使いは事態にすぐに気がつき、急いで戻ったが……


 貴族の大半が惨殺され、恋人でもあった女剣士も殺されていた……


*****************


 

「──それで魔法使いは敵にぶちギレ、事前に察知出来なかった仲間にもぶちギレ。自分に対してもぶちギレてもう暴れ放題やり放題。魔法都市の人たちは全員怒り狂った魔法使いにぶっ殺されて、敵が手ぇ組んでた魔続もぶっ飛ばして……それで魔王になって魔王城建てて魔王軍作って……終了」


 ……なんか最後もの凄く適当だったような……

それに軍隊だけ作って終わりってことはないだろう……


「どうだ?なんとなくわかったか?」


「あ、ああ……」


 魔がつく単語はあまり分からなかったが…まあなんとなくは理解できた。


「魔王になった理由あたりがよく分かんないんだけど……」


「んなもん本人にかわかんねぇだろ……でも……気持ちは分からなくはないけどな……」


 ……お前どんな人生送って来たんだよ……


「……おとぎ話じゃなくて……マジ……なのか?」


「ああ……しっかりモンスターで埋め尽くされた魔法都市も魔王城もあるぜ……と言っても魔王城がどこにあるかは未だにわかって無いらしいけど」


「へぇ……」


 すごいな……こんな感じの史実はこの世界では普通なのろうか……

 それに魔王城の場所がわからないって……これからどうすればいいんだか……

 まぁ、まだ先の話しになるだろうし、今は気にする事はないか……


「ま、魔王はとにかくクソ強いってわけだ。魔術大国の軍人達を一人で蹴散らせるんだからな。それに大量の魔物も率いてるってわけだ。先ずは上級モンスターくらいなら、楽に狩れるくらいになんねぇと話しになんねぇだろ」


 俺、上級モンスター(ゴーズキ)。ライフル(M82A3)でワンパンしたけどな。


「魔王は今は大して活動して無いらしいけど……まぁ、しばらくは普通のハンターとして、頑張ろうぜ……」


「ああ……」



 ……これからどうなるんだろうか。とにかくカイトの言う通り強く……というか能力が最大限引き出せるようにしなくてはいけないのは確かだ。じいさんだって魔王が活動していない間に能力に慣れろとか言っていたし。


 とにかく、俺が凛をサポート……いや、守れるくらいにはならないといけない。カイト達から狩の仕方を学んで、銃の立ち回りに応用していこうかな……

 するとカイトが俺の肩を叩いて

 

「……ボーッとしてんなら上がろうぜ。イリーナ達を待たせちまう……」


「そうだな……」


 そう言って俺とカイトは風呂場から出た。



************



 ささっと体を拭いて、服を着て。カイトがそっぽを向いている隙に拳銃をベルトに挟んだ。

 暖簾(のれん)をくぐり玄関に出た。


 イリーナさんと凛は既に上がって壁際に座って、ビン入りのなにかをゴクゴク飲んでいる。


「ゴメン。待たせたか?」


「まぁちょっとはね……飲む?」


 そう言ってイリーナさんがカイトにビンを渡していた。


「凛、何飲んでんの?」


 薄いオレンジっぽい色をしている……フルーツオレか?


「ん……なんかフルーツの味がする牛乳みたいなやつ。牛から出るんだってさ」


「へえ……」


……牛からフルーツオレ出るとかイカレてんなこの世界……

 凛とカイトがオレを飲み干す。


「それじゃ……帰りましょうか……」


「はい……」


「そうだな……」


……実はちょっと凛にフルーツオレ貰えるんじゃないかと期待していた……ちょっとだけね……

 そう思いながら、皆で銭湯を出た。


「涼しいなぁ……」


 すっかり冷え込んでいて、火照った体にちょうどいい。


「じゃ、ここで解散だな……」


「ん?途中まで一緒じゃないのか?」


「タオレ荘に戻るなら中央広場に戻ってから行くよりも、俺達の家と反対方向にこの横道行った方が早いからな……道わかるか?」


「……まぁ、地図持ってるし……」


といってもじいさんに案内してもらうけど。


「そう。じゃあ大丈夫だな……じゃまた明日……」「カイト。明日はどうするつもりなの?」「あ、忘れてた」


……大丈夫か……


「そうだなぁ……とりあえず明日もギルド集合ってことで。今日買った道具とかも持ってこいよ?」


「わかった」「はい」


「時間は……遅い時間でもいいか……」


「……レイミーに怒られるわよ?」


「あ、そうか……じゃあ明日も今日と同じ9時くらいってことでいいか?」


「ああ……」


 9時ねぇ……まぁいいか。


「じゃ、また明日な」「じゃあま明日ね。お休みなさい」


「「また明日~」」


 手を軽く降って、カイト達と別れた。


*********


 とりあえずカイト達と反対方向に凛と共に歩き始める。

 道沿いの建物の明かりがついている家もまばらになってきた。


「みんな早寝だなぁ……」


 そうか、農家の人が多いからか……そう自己完結すると


「田舎だからじゃない?」


「田舎言うなよ……そもそもカイト達が言ってるだけだろ……」


「……そう……」


 しかしながらも、人通りはほんのも少しあるゆらゆらと歩いている奴らだけだが。酔っぱらいだろうか……距離をとって歩く。

……大して人もいないし、暗いから大丈夫かな……そう判断して懐中時計を出し、摘まみを押し込み話しかける。


「じーさーん。聞こえるか?」


「ああ、聞こえておるぞ!!」 


 やたら大きな声で返事をする。……夜なのにハイテンションだな……


「道案内頼めるか?」


「その言葉を待っていた!!よーしではこの道をもう少し行ってだな……」


「……夜だしもうちょいボリューム落としてくんね?」


「あ、ああ。すまん。やっと仕事が回ってきて少し張り切り過ぎたな……」


……なんか哀しいな。そう思いながら、鞄から地図を出そうとする凛を制し、じいさんの道案内を受けながら夜の街を進んで行った………



*********


「お帰りなさい」


 今晩も家主さんは笑顔で出迎えてくれた。


「こんな時間までどこに?ギルドの酒場かしら?」


「いや、お風呂屋(銭湯)に友人と一緒に行ってたんですよ」


「あらそう」


 なぜか家主さんは嬉しそうだ。

 立て続けに質問してくる


「今日はもう寝るの?」


「え、ええまぁ……色々話し合ってからですけど」


 寝る前に一応明日からのクエストの事とか、この宿を月々契約で借りるか、とかの話をじいさんと凛と相談しないといけないし。


「あらそう!」


 さらににっこり笑顔になって声量が上がる……どうした……


「じゃじゃあ……おやすみなさい」「おやすみなさい……」


 そう言って凛に続いて階段を登ろうとすると、急に家主さんが俺の肩を掴んで止めた。


「…どうしました?」


 すると顔を近づけてきて、小声で……


「シーツは変えておくからね……」


「………はい?」


「フフフ……気にしなくていいのよ……」


 フフフ、と嬉しそうに笑いながら家主さんは自分の部屋に引っ込んでしまった。

 ……やっぱここの家主さん。わっかんないなぁ……


 首をかしげながら俺も二階へ上がって行った。


******


 凛はドアの前で待っていた。


「どうしたの?」


「いや……なんでもなかった……」


「そう……」


 鍵を回して部屋に入り。そのままソファーにぶっ倒れた。凛も自分のベットに倒れ込む。


「……疲れたぁ……」


「そうだね……」


……今日もホントにいろんなことがあって疲れた……もう話し合う気力もだんだん無くなってくる。すると懐中時計から……


「よーし!これから明日からについて再度!話し……」


 次の瞬間、部屋に明かりを消して懐中時計の摘まみを引き。目を閉じた……



 


更新遅くなりました。すいません……力尽きてたんです……


…夜だし十万文字で二日間って………自分はこんなんで良かったのかと今更思っております。


そして地味に二日間終わってません。どうしよ……


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