初めての遭遇
前回までのを見直して話が短いと思ったのと行間がなくて読みづらいと思ったので改善しました
「どーすればいいんだ・・・」
「まあまあ、そう落ち込むなって」
(窮地に陥れた張本人が何を言う)
「魔界への帰り方もわからないし・・・」
そう魔界の門は一方通行のためくぐってきたはずの門は消えて無くなってしまっていた
「まあとりあえず歩いてみようぜ」
ムールは明らかにワクワクした声音で言う
「・・・お前最初からそんな性格だったか?
」
「いや、せっかく友達になったんだからいつまでも他人行儀なのはどうかと思ってな」
「ふーん、まあいいけど」
そうして歩くこと10分ほど
「なあ。お前ここにくる前、人間界は危険だから気をつけろよって言ってたよな。どこら変が危険なんだ?俺には平穏な場所にしか見えないんだが」
「そんなこと言ってると本当に危険な目にあうぞ。フラグってやつだな」
「フラグ?がなんのことか分からんがそんな都合いいタイミングで危険な目にあうわけないだろ」
「だからそれがフラグなんだって」
と、その時茂みの中から小さなゼリー状のようなものが出てきた
名称 ブルースライム
LV 1
スキル 氷耐性
称号 なし
「・・・ほら言わんこっちゃない。」
「い、いやいやそんな偶然あるわけ・・・」
(てか今変な文字が見えたような・・・)
突然ムールが落ちていた木の棒でスライム?に殴りつけ、そして体液が飛び散った。
「ぎゃー、汚ねえええ」
「あ、悪い」
(なんで殴ったやつが無傷で周りにいたやつだけ被害を食らうんだ・・・)
「なんなんだ・・・こいつ」
「確かスライムとかいったか、最弱の敵だよ」
「あ、確かに変な文字にもスライムって書いてあったような・・・気がする」
「??変な文字ってなんだ?」
「ほら飛び出してきた時に頭の中に浮かんできたやつだよ」
「なんだそれ俺は知らんぞ。お前のスキルに関係してるのかもしれないな」
「スキル?」
「ああ、そっか。ステータス確認て言ってみ」
「?? ステータス確認 ってうわっ」
名称 ベルゼブブ
LV 1
スキル 蠅の王 神の叡智
称号 神から堕とされし者
「な、なんだこれ。変な文字が。」
「名称が自分の名前、LVが強さ、スキルが能力、称号がボーナスってとこか」
「名称が自分の名前?なんか見覚えのない名前に変わってんだけど」
「?? どーいうことだ?」
「名前がベルゼブブに変わってる」
「うーん、分からんな。基本名前は変えられないはずなんだが・・・」
「あとスキルで 蠅の王 と神の叡智っていうのがある」
「なんだそれ。蠅の王とかなんかやだな。たぶん変な文字っていうのは神の叡智っていうスキルだろうな」
「知ってるのか?」
「いや、知らん。名前がそうっぽいじゃん。」
(こいつなんも知らないんだな)
「称号はどうだ?」
「神から堕とされし者っていうのがある」
「それはお前がもともと神だったっていう意味だろうな」
「じゃあ、俺はもう神じゃないのか」
「・・・もしかしたら名前が変わったのはそのせいかもな。神としていられなくなったせいで、名前も変えざるを得なかったのかも 。名前は存在を縛り付ける物だからな」
「・・・うーん、よくわからん」
「そういや、LVはどうだった?元神ならそれなりに高くてもおかしくないぞ」
「LVは・・・1だな」
「何十一だって?」
「1だよ!!one!!」
「1?嘘だろ?」
「残念ながら本当だよ」
「LV1じゃスライムにも苦戦しちまうな。LVをどっかであげないと」
「なあ、種族補正とかないのか?」
「種族補正をしたあとの強さがLVになる。種族補正は足し算じゃなくて掛け算だからお前はもとが1程度しかないってことだろうな」
「な・・ん・・・だと。俺はそんなに弱いのか?」
「で、でもスキルと称号は別物扱いだから、それによっても変わってくるぞ」
「このスキルが当たりならいいんだけどな」
「神の叡智はまだしも蠅だもんな」
「ああ、蠅だな・・・」
「スキルとか称号の効果って確認できないのか?」
「普通はできないが、もしかすると神の叡智の効果でできなくもないかもな」
「あっそうか!」
バアルは心の中で蠅の王の効果を尋ねてみた すると
「おおっ」
蠅の王
効果 unknown
「なんだこれunknownとか出たぞどういう意味だ?」
「確か不明って意味だったはずだ」
「なんだよ!使えねーじゃねえか!」
「じゃあ称号はどうだ?」
再度念じると
神から堕とされし者
取得条件 神から堕とされた者が手に入れる称号
効果 劇運 トラブルを引きつける ステータス上昇率アップ
「おっ、こっちはちゃんと出るのか」
「なんて出たんだ?」
「意味はそのまま。効果は劇運 トラブルを引きつける ステータス上昇率アップだってよ。」
「劇運とトラブル引きつけか劇運はまだしもトラブルはやだな」
「効果は神の叡智に聞いても答えてくれないしな。ステータス上昇率アップってのはなんなんだろう?」
「わからん。が、名前から察するに強くなりやすいってことかな?」
「まあそんな感じか」
「まあだいたいわかったしそろそろ行こうぜ」
「うん、そーだな」