Gさんたちを殲滅しましょう
「んっ」
ルキアが体に力を入れたと思ったら、地響きがしてゴブリンたちのいる地面から何十本もの槍?のようなものが飛び出しゴブリンたちを貫いた。
うわぁ・・・・・・。 村人さん達も唖然としちゃってるよ。
それに、ルキア気を失ったのか、僕に寄りかかり脱力したままピクリとも動かない。
「「「おおぉおぉぉおおおお!」」」
なんか歓声が上がってるし。 どうしよ、 う~ん まぁ、ルキアを休ませないといけないし村に行くか。
ルキア軽いな~なんて思いながら森から出ると、村人たちの視線が一気にこっちに向く。 や否や、悲鳴を上げて逃げ出した。
え!?
ちょっと、待ってよ! え?
なんだろ、ぼっちはやだよ働いてるの・・・?
村の入り口についた。
どの家も固く扉を閉ざしている。 そして今僕の目の前には緊張した顔もちの屈強な男が2人に、村長らしきおじいさんが1人立っている。 っていうか村長さん、その世界に絶望したような顔やめてくださいよ。
「なんの用でここに来た?」
屈強な男Aさんがめっちゃ覚悟決めたような顔で話しかけてきた。
「少しの間この村に滞在したかったんですけど・・・だめですか? 連れもさっきの魔法を使った後に倒れてしまって、ほんの少しでもいいんです。 休める場所を貸していただくことはできませんか?」
「そ、それだけですか?」
屈強な男Bさんがマジで?って顔をしながら聞いてくる。
「それだけです。」
「ほんとに?」
「ほんとに」
村長さんは屈強な男A.Bさんは顔を見合わせると大声で言った。
「皆の者! 家から出なさい! 村を救った英雄を祝福するのじゃ!」
「彼はこの村に危害を加えるものではない、いつまでも家にこもったままでは失礼じゃ! 宴の準備をせい!」
村長さんが言い終わると家々の窓やドアが少し開き、中の人たちが顔を出してきた。
周りを確認し、危険がないことを悟ると歓声とともに家から飛び出してきた。
「ありがとう、旅のお方。 貧しい村だけど精一杯のおもてなしをするからゆっくりしていってくださいね。」
「にーちゃんがゴブリン倒したの? すげー!」
「ほら、宴の準備を急げ! 女たちは料理を、男たちは狩りだ! 急げ!」
なんか、一気に歓迎のモードになったな・・・
でも、なんで最初はあんなにおびえられたんだろう?