ぼっち卒業
朝日が昇るとともに目が覚めた。 そういえば朝練に出るためいつもこの時間に起きていたなとしみじみ思う。 まだ、転移してから24時間立ってないけど・・・。
ルキアはまだ眠っていた。
川に降りて顔を洗うと目が完全に覚める。
昨日川を探す途中に見つけ、川の中で冷やしておいたリンゴのような果物を一つ取り出してかじってみる。
ちょっと酸っぱいが地球のリンゴとほとんど変わりがない。 こんな山の中のサバイバルで見つけられたのだから上々だろう。
リンゴもどきをかじりながら、近くにあるという村に行く準備をしていると、ルキアが起きた。
「おはよ」
「俺も食べる」
おはようよりそっちが先かい
「おはようって言ったらあげる」
「おはよう」
リンゴもどきをルキアに投げ渡す。
釣竿をしまっていると横から手が伸びてきた。 こいつもう食べ終わったのかよ。
あきれつつももう一つ渡すと、満足したような顔をして岩の上に座りもぐもぐと食べ始めた。
そして、僕は昨晩からずっと思っていたことを口にした。
「なあ、ルキア。 一緒に旅しない?」
しかし彼は精霊だし、ついてきてくれるのだろうか・・・。 断られたらまたぼっちか・・・。
ルキアはきょとんとした顔をした後、にっこり笑って
「いいよ、森人についてく!」
おお、やった!
<個体名ルキアが眷属になりました。認証成功。 同期を開始します。 道を確認、HP、MPの同調開始。 スキルの共有を開始します。 スキル『精霊魔法・木』の共有を確認。
スキル『鑑定』の共有を確認。 情報を解析中。 スキル『木魔法』のレベルが2になりました。 システムオールクリア。 個体名ルキアとの同期およびスキル共有を終了します。>
おいおいなんかまたこの声爆弾投下してったぞ。
ルキアの眷属化ってなんだよぉぉお!
小説書き始めて1日目早くもブックマークしてくださった方が! ほんとうにお読みくださりありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ