ギルドマスターのお話
ギルドマスターのごっつい背中を見ながらふるえてるモリトです。はい。
現在ギルドマスターに連れられ廊下を歩いているところです。はい。
緊張で死にそうです・・・
「ここだ。入ってくれ。」
高さ2メートル以上ある大きな扉ここがギルドマスターの部屋のようだ。中には武骨な机とこれまた武骨な椅子。壁には、うわぁ・・・僕の身長より大きな槍と尾の。まさかあれが武器・・・?
「ギムルの親父に会ってきたのか?」
「は、はい。1っカ月ほどお世話になりました。」
そういえば村長さんそんな名前だったな・・・
「そうか・・・。」
すると急にギルドマスターは黙りうつむいた。あれ?なんか気に障ることでもあったかな・・・?
「フフフ、ハハハハハ! まさか森の民の生き残りに会えるだなんて! いやー、よくここまで頑張ったな。俺に任せろ。全力でサポートしてやろう。」
「ひゃ、ひゃい」
こ、声がでかい・・・ ルキアなんて、あれ? き、気絶してる・・・。
「遅くなったが俺の名前はマルス、ここ城塞都市ソルでギルドマスターをしている。」
「モリトです。 それと、こっちの気絶してるのがルキアです。」
「すまない、声が大きいものでな」
いやいや、ここまで大きいと兵器じゃ・・・
ギロリとマルスさんににらまれる。
ひっ、無心無心。
「あとお前たちの耳だが、隠しておいたほうがいいだろう。 もう魔石狩りは行われていないが、違法な狩りは行われていると聞く。」
マジすか・・・
「まあ、お前らが誘拐されたら俺じきじき始末しに行ってやろう。」
あ、あざす。
「とりあえずカウンターに戻ろうお前たちの冒険者登録を済ませてしまおう」
「お願いします!」
おお、ついに憧れの冒険者になれる! っていうかルキアまだ気絶してる・・・