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ついに到着

ルキアとふざけながら歩いているといつの間にか街の入り口、大きな門の前についていた。

高さは6~7メートルくらいだろうか、まるで刑務所のように街を囲んである。

この魔物が闊歩する世界では必要不可欠なのだろう。


「城塞都市ソルへようこそ、お荷物を確認させていただきますのでバッグの口を開いていただけますか?


お、おう。 なんか予想したのと違う・・・。 

もっと、突っかかってこられるのかと思った・・・。


「わかりました、ほらルキアもバックあけて?」

「ん」


細長い棒のようなものでバッグの中を確認するとすぐに街に入る許可が出た。


「今からタグをお渡ししますが、街の滞在許可証も兼ねていますのでくれぐれもなくさないようお願いいたします。 なくされた場合でも、あなた以外の魔力では使えないようになってはおりますが、ギルドにて速やかに失効手続きを行ってください。 新しいタグが渡されるでしょう。またギルドでこのタグにお金を振り込む手続きをすることで現金と同じように使うこともできます。 ではお二方の魔力を注いでいただけますか?」


お、おう。 ハイテク過ぎて言葉が出ないぜ・・・

これじゃまるでス○カじゃないか・・・。


目の前に置かれたタグに魔力を注ぐと淡く光りだした。

横を見るとルキアもちゃんとできたようだ。


「これで手続きは終了です。 何か質問は御座いますか?」


「「ありません。」」


「では、改めて城塞都市ソルへようこそ!快適な滞在をお楽しみください。」




**********




街の中に入るとそこは別世界だった。


中世のような石、レンガ造りの建物、荘厳な教会、石畳の道、色とりどりの果物を売る露天商。

そこには確かに文明があった。


「すごいね・・・」

「うん・・・」


僕もルキアもあっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ、僕たちこの街初めてです感満載な様子で歩いていた。 後からルキアに聞くと口が半開きだったらしい。 恥ずかしい・・・。


まずは村長さんにもらった紹介状を持ってギルドに行くことにした。 と言っても、場所がわからないのでまずは人に尋ねることにした。


「ギルドへの道を教えていただけませんか?」


「お? 何だいこの町は初めてかい? あそこに見える一番大きな建物だよ。 街のどこからでも見えるからまず迷わないだろう。」


「ありがとうございます!」


「いいってことよ。」


そういうと街人Aさんは歩いて行った。

そういえばルキアの羽が見当たらない。


「あれ? ルキア羽は?」


「しまった。」


「しまった!? どうやって?」


「気合で」


やっぱこいつは一生先生にはなれない。


「モリトみたいに木魔法の適正がすごく高い人にしか見えないけど念のために仕舞っただけ。ばれると問題になりそうだから。」


ほう、普段何も考えてなさそうなこいつが・・・

明日は大雪だな


ルキアがじとっとした目で見てくる。

僕は何も考えてませんよ、何も。


街並みを眺めながら歩いているとついにギルドの目の前にたどり着いた。

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