クエスト
この村、ラグナク村に来てから一か月がたった。
村の人たちとも仲良くなり、僕たちは村人の一員になりかけている。
そんな僕たちはいま山の中。 2週間ほど前から、村の人たちの依頼を受けているのだ。
今日の依頼は、ゴブリンの退治。 また近場でゴブリンが発見されたらしい。
畑の野菜を食い荒らされたらしい。
森の中を探索すること1時間ほど、僕たちはゴブリンを発見した。
風下に回り、ゆっくりと近寄る。
「ウッドバインド」
地面に手を付け、魔力を流す。 するとゴブリンの足元からツタが伸びてきてゴブリンをがんじがらめにする。
「ぐぎゃっ」
くっ、と力を籠めるとゴブリンの首が締まり、ゴブリンは絶命した。
「ふう」
「モリト、木魔法うまくなったね。」
ルキアがほめてくれる。
僕はあの頃の僕じゃないんだ! と、ちょっとナルシストじみたことを思っているとルキアが動いた。
木に手をあて、魔力を流す。 瞬く間に鋭い枝が伸び、近づいてきたゴブリンを串刺しにし、その体力、魔力を吸われたかのようにミイラ化して土にかえっていくゴブリン。
この間わずか1秒ほど。 ルキアが怖いです・・・・・。
「ごめん、モリト。」
「なんでルキアが謝るんだよ、僕のほうが気づかなくてごめん。」
「いや、俺が悪いんだよ。 もっと早くに気付けたのに。」
「いや、僕が・・・・」
「俺こそ・・・・」
「・・・・・」
・・・・・
15分くらい俺が、僕が、合戦をした後。
村に依頼の達成を報告しに行った。
報酬はもちろん野菜や、お肉など。 外界から遮断されているこの村に貨幣制度はない。
なので、武器はとても貴重だ。 それなのに村長さんは、使う人が持っていないと武器の意味がないじゃろ! といって僕とルキアに短剣を持たせてくれている。
みんな、優しいなと思いながら村に降りていく。
イノシシ肉1キロを報酬にもらい、村長さん宅に帰宅する。
「ただいま、帰りました」
「同じく、ただいま帰りました」
「おお、よく帰ったのぅ。 少し話があるのじゃがいいかな?」
帰るなり村長さんに話を切り出された。
ぼ、僕たち何か悪いことしたかな・・・・?
名前 木原森人
種族 森の民
レベル 25
HP 320
MP 925
体力 80(+50)
魔力 185(+125)
知力 185(+125)
力 80(+50)
俊敏 100(+60)
ユニークスキル 『森とともに生きるもの』
スキル 『木魔法Lv4』 『異世界言語』 『ステータス』 『アイテムボックス』 『ぼっちはやだよ』
眷属 ルキア(ハイフェアリー 木)
称号 流れ人 森と共に生きるもの サバイバー 木魔法使い 精霊のお友達 村の用心棒