人間卒業しました
「はい、じゃあ、さようなら。 ちゃんと宿題やって来いよ!」
「先生ばいばーい。」
「よし、部活行くぞ~」
いつもどうり、僕が部活へ行こうと席を立ったその時だった。
突然床が光だし、僕らは飛ばされた。
見たこともない森の中に。 いや、周りを見回してもここにいるのは僕一人。 みんな光の中で驚いたような顔をしてたから、一緒にいるかと思ったのに・・・。
でも、ここどこだろう。 やっぱ異世界ってやつかな? あの状況を考えると異世界召喚っぽいけど・・・。
<流れ人を認識、スキルの譲渡を開始します。>
いきなり頭の中に声が響いた。 電子音声のような固めの女性の声だ。
<スキルの譲渡に失敗、再試行、失敗>
ちょっと、怖くなるからやめてくれよ。
<解析中、種族の最適化を行います。>
その声が聞こえた数秒後、身体に激痛が走った。 あまりの痛みに僕は、いきなりの死亡ですか・・・と思いながら倒れた。
どのくらい時間がたったのだろう。 目が覚めた。 どうやら死んではいなさそうだ。 いきなり死ぬなんていやだからな。
<流れ人の生体活動の再起を確認。 スキルの譲渡に移ります。>
<スキルの譲渡に成功、ユニークスキル『森とともに生きるもの』の譲渡を確認。 スキル『木魔法』の譲渡を確認。
スキル『異世界言語』の譲渡を確認。 スキル『ステータス』の譲渡を確認。 スキル『アイテムボックス』の譲渡を確認。スキル『ぼっちはやだよ』の譲渡を確認。>
お、今度はうまくいったみたいだけど、この声誰なんだろう?
って、今最後変なのあったぞ。
<すべての項目の最適化を確認。 システム、オールクリア。 流れ人へのスキル譲渡および最適化を終了します。 よき旅を。>
これ、やっぱ異世界転移ってやつだよね。 試しにステータス見てみるか。
『ステータスオープン』 まずはテンプレどうり頭の中で唱えてみた。 すると目の前に半透明な板のようなものが出てきた。
名前 木原 森人
種族 森の民
レベル 1
HP100
MP250
体力 25
魔力 50
知力 50
力 25
俊敏 30
ユニークスキル 『森とともに生きるもの』
スキル 『木魔法』Lv1 『異世界言語』 『ステータス』 『アイテムボックス』 『ぼっちはやだよ』
称号 流れ人 森とともに生きるもの ぼっち
ツッコミどころ満載じゃん・・・。
もはや人間じゃなくなってる
スキルのとこの『ぼっちはやだよ』 もはやスキル名じゃないじゃん
称号の ぼっち
何だろう、神様は僕に恨みでもあるのだろうか?