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TEI社のOU4023CPUの威力

TEI社のOU3023は、集密度を上げて、いろいろな発展を遂げはじめた。現在は、ハイッテイル社との互換でスタートしているが、独自のOSも登場しそうだ。中国が積極的にその意欲を示していた。OU3023の関連CPUは、3次元構造CPUなので、高速化を可能にしているが、高速化に伴う熱の発生を、素早く取る方法が、大きな問題になってきている。そこで、登場したのが、OU4023型で、ペルティエ素子自体をCPU冷却する方法だった。しかし、CPUが3次元の上、ペルティエ素子の組み込みを行うとすると、それなりのスペースが必要となり、ノートPC,スマホといった小型の製品には不向きあった。まだ、一般的なPCなどに組み込むのは、まだまだ、研究の余地がありそうだった。


しかしながら、ハイッテイル社やメガソフト社に与えた衝撃はものすごいものであった。タンバ国という電気も鉄道もなさそうな未開の国から、3次元型高集密度CPUが構想され、イスラエルの会社が、中国で、量産化しはじめたというのは、驚きのニュースであった。

ウワサによれば、中国国内で使用するコンピュータを、OU4023を採用したPCに順次置き換えるという方針で、TEI社は、すでに、10億個のCPU生産計画を発表していた。

タンバ国の財務大臣は、TEI社の株の高騰をうけて、タンバ国の国会財政の34倍の資産をえたと、言い出しており、この株を売却すべきなのか、まだ、値上がりするのか、悩んでいるという噂が飛び交っていた。

このお金で、国内のインフラ整備をしたい。


ハイッテイル社やメガソフト社は、OU4023には、問題が多いので、国連温暖化防止委員会に使用の差し止めを提出するという準備にはいったとか、特許の侵害があるという裁判を起こすなど、様々な駆け引きが続いていた。あまりの反響で、ゴードンもMITに居づらくなり、フィンランドのノンキヤ社の研究所に移ることになった。赤道直下のタンバ国のゴードンが、北欧のフィンランドで生活できるとは思えなかったので、とりあえず夏の期間だけの短期研修となった。


ゴードンが、ノンキヤの研究所の寮の部屋にいくと、そこには、奇妙な人形がおいてあった。カバのような大きな口なのだが、ウサギのような、ブタのような体つきの人形だった。赤道直下のタンバ国には、いない動物だった。僕は、ライオンやキリンの人形がいいと思った。

ゴードンが、案内してくれたノンキヤの社員に、この人形は、なんという名前かときくと、ムーミンといった。フィンランドで一番有名な人形で、世界的にも有名だという。子供にも人気なのだという。最近の人形は、コンピュータが内臓されていて、おしゃべりするといって、手にとって、ゴードンにむけると、「私、ムーミン、ゴードン、こんにちは。アランやバージルは元気ですか?」と、いった。

ゴードンは、本当に、人形がしゃべったのではなく、案内役の社員が、腹話術で喋ったと錯覚して、「ムーミン、こんにちは。みんな元気です。よろしく」と答えた。

案内役の社員は、ムーミンの人形を窓辺に置いた。


案内役の社員は、トップシークレットだが、と、断って、ノンキヤが、新しい概念のスマホを開発中だといった。世界中がびっくりするような画期的なスマホになると、言った。この社員は、お茶目なところがあったので、話半分に聞いておくことにした。騒がしいアメリカから逃げ出したのだ。のんびりするためにここに来たのだ。そして、この会社の名前は、なんだか、のんびりできそうな名前ではないか。


案内役の社員が、帰り、一人になったゴードンは、コーヒーを沸かして、のんびり飲んだ。パソコンを開けて、定例のテレビ会議をして、無事、フィンランドに着いたと報告した。

思わぬことで、タンバ国が注目を浴びることになったが、スコットやジョン、バージルたちが、うまく切り抜けてくれるだろう。


ゴードンは、明日の朝、近くの湖のほとりを散歩して、レストランで、朝食を食べようと決めて、ベットに入った。


すると、へんな夢をみた。ムーミンというへんな動物(?)は、朝食をたべようとしているゴードンのお皿のものを勝手たべてしまうという夢だ。ゴードンは、ムーミンは腹ペコなんだなと、夢のなかで、ぼんやり考えた。





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