アランの寺巡り
瞬くまに、工藤博士の休暇も終わり、工藤博士と奥さんは帰ることになった。この楽しい京都奈良旅行を支えたのは、お母さんの自動運転カーのゆりちゃんだった。行きたい場所に、スムーズに行き、たくさんのお寺めぐりができて、たのしい時間だった。しかし、2mの大きさのあるアランには、自動運転カーの一番居心地に良い場所に座らせていただいたのに、のびのびと言うわけには、いかなかった。
工藤博士たちは、東京に戻ったが、アランは、奈良に残らせてもらった、アランは、運動不足だった。東京にいる時から、運動不足だった。しかし、奈良のお寺が、山々の上にあるのを見て、自分の足で登り、歩き回りたい衝動に駆られていた。
歩きたい。もっと、たくさん、歩き回りたい。
工藤博士から、2週間の休暇をもらって、奈良の山々、熊野古道など、心置きなく、歩き回りたかった。そして、この夏は、四国88箇所めぐりもしたいと思った。とにかく、歩いて、歩いて、歩いて、歩いて、どこまでも、歩いて行きたかった。そして、たくさんのお寺や神社を見て歩きたかった。
そして、2週間の休暇をもらって、奈良、熊野、伊勢も歩きまわった。一人旅だったが、楽しかった。2mの大男のアランは、人の何倍もの速さで歩くので、お遍路さんの格好なって、歩いた。それなら、誰も、気の止めないので、安心して、走るような速さで歩く、アランは、奈良や伊勢の風景に溶け込んでいた。
タンバ国には、こんな自然はなかったので、とても、刺激的で楽しかった。タンバ国は、草原と砂漠の国だったので、たくさんの山々が、とても刺激できて、風景の変化が楽しかった。心ゆくまで、歩いた。
まんまるアランになりかけていたアランのお腹は、だいぶ、凹んできた。2週間の休暇が終わることには、東京までだって、歩いて行きたかったが、奈良のお寺めぐりをギリギリまで、楽しんだ。
タンバ国のみんなには、しばらく、奈良を歩き回るので、連絡が取れなくなるけど、安心するように伝えてあった。だから、アランは、何もかも忘れて、歩き回った。




