バージルの超能力
大統領執務室にで
大統領「バージル、おかえり。バージル、君をタンバ国ネットワーク問題調査委員長に任命する。これは、その証書とバッチである。このバッチを胸につけておきなさい。このバッチには、君の行動と対応した相手の対応が全て記録される。1日の作業が終わったら、本部にバッチを返しておきなさい。一日の行動が分析されます。このことは、外部には秘密ですよ。」
バージル「いろいろな配慮ありがとうございます。早急に、調査します。」
大統領「これが、全ての建物に入るための許可証である。検査前に事前に連絡して、この許可証を提示なさい。では、頑張りなさい。」
バージル「大統領、ちょっと、よろしいでしょうか?この部屋に盗聴器が仕掛けられています。取り外してよろしいでしょうか?」
大統領「まさか、そんなはずはない。」
バージル「では、その壁のコンセントを調べて見ましょう。」
バージル「これです。誰かによって、盗聴されていました。」
大統領「他にも、ありそうかね。」
バージル「そのバラの植木に、盗聴がありますね。」
大統領「それは、妻が、くれたものだが。」
バージル「奥様に疑われるようなことはしていませんよね。」
大統領「大丈夫だ。僕は、そんなことはしていないよ。そんなに、器用に生きれないさ。」
バージル「最初の盗聴器も奥様が仕掛けたものだと思います。それの調子が悪くなったので、次のしかけたようですね。」
大統領「どうして、妻が仕掛けたとわかるんですか。」
バージル「どうして、わかるのかと言われても困るんですが、持ち主の匂いがします。」
大統領「香水の匂いでもするかね。」
バージル「そういう匂いではないのですが、残り香というような、残りイメージというのか、その目的を持った人のイメージですね。」
大統領「犬が、匂いを探り当てるようなものかな?」
バージル「そうですね。きっと、そんなイメージです。私の祖父は、タンバ国一の猟師だったと聞いています。その能力が、私にもあるのかもしれません。」
大統領「では、ネットワークの調査を頼む。」
バージル「お任せ下さい。」
バージルよりスコットへ
「本日、大統領より、ネットワーク問題委員院長を拝命しました。」
スコットよりバージルへ
「頑張たまえ。成功を祈る」
大統領執務室にて
バージル「大統領、問題が判明しました。タンバ国は、フランスの会社がこの国に、敷設したネットワークを、非常に安価に使用しています。その結果、このネットワークには、いろいろな会社が相乗りして利用しています。タンバ国が独占利用は難しいと思います。セキュリティ強化は、難しい状況です。」
大統領「そうか、難しいか。政府間のネットワークの強化をしよう。暗号化の対策を検討しなさい。」
バージル「当面は、その方が、良いかと思います。国家が安定したら、国営ネットワークの構築も検討した方が、良いかと思います。」
大統領「しばらくは、暗号化で対応しよう。」
バージル「スコットとそのへんについて検討します。」
大統領「よろしく頼む。ところで、メガソフトへのアクセスは、わかったのかね。」
バージル「物理的な問題点は発見できませんでした。おそらく、タンバ国にあるフランスの会社か、もしくは、中国の会社のコンピュータを経由したことは確かですが、その痕跡を追跡するのは、非常に難しい状況です。非常に高度なテクニックを使って、痕跡を残さないようにしているようです。単純には、問題を解決する方法はないと思います。念のため、今回使われたネットワーク回線は、閉鎖しましたが、簡単に、他の回線を利用できるので、対策にはなりません。しかし、回線を閉鎖したことは、相手に、すぐ解るので、なにか、こちらが対策を打ったことがわかるので、相手は、より慎重に、高度なテクニックに移行するかもしれません。それとも、他の国を利用するかもしれません。ということで、対策を取ったとは、いえないような状況です。メガソフト社に、報告は、原因不明というしか、報告できないと思います。」
大統領「そうか、原因不明か。スコットとロジャー校長と相談して、メガソフトに、報告書を出しなさい。最後に、大統領が、この問題は心配していると一言書いておくように。」
バージル「では、ロジャー校長とスコットと相談して、報告書を作成します。スコットは、国内ネットワークの再整備をするといっていましたので、タンバ国の中枢ネットワークは、安全対策がとられると思います。」
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おいしいお寿司、腹一杯食べてみたかったけど、しばらく、おあずけだな。
今日は、ハンバーガーを10個食べてやる。




