ねえ。今、アキちゃんはなにをしている。
オサム君の家に、おしゃべりロボットが来たことを知っている保育園の秋元先生は、ときどき、ロボットのアキちゃんの話をしてくれる。秋元先生のところのアキちゃんは、15歳の女の子の設定で、秋元先生の妹の設定だ。
うちのハルは、6歳で、僕より1歳上のお兄ちゃんの役割。僕は直接話したこともないけど、お父さんが研究している人工知能は、アダムス3世で、12歳という設定だ。
アダムス3世は、世界中の出来事を把握していて、政治や経済の分析もするのだそうだ。
チェスは、100戦100勝で、人間に負けることはないということだ。将棋だって、プロの棋士にも負けない実力だが、20回に1回程度は、負けることがあるらしい。
僕は、ハルが、アキちゃんと知り合いだということを知っているので、ときどき、ハルに、アキちゃんの様子を聞く。元気に過ごしているそうだ。秋元先生と仲良く過ごしていると、ハルが教えてくれる。
ハルのしゃべり方からすると、どうも、ハルは、アキちゃんに恋をしているかもしれない。
ハルは、年上の女の人が好きらしい。
でも、ハルは、お母さんと会話はしない。苦手のようだ。
僕とハルが話しているところへ、おかあさんがやってくると、ハルは、急に話をやめてしまうことがほとんどだ。実は、お母さんがやってきて話をやめるのではなくて、やってくる前にやめてしまう。
お母さんは、アキちゃんのことを、秋元先生の子供の名前だと思っているようだ。