表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/284

新しい財務長官 ロジャーを紹介する

「国民の皆さん。新大統領のロハハである。本日、ここに、タンバ国の新財務長官のロジャーを紹介する。この新しい国の経済をロジャーに任せることにした。国民の皆さんは、ロジャーの方針に従うように。なお、タンバ国の新しい国の名前が決まりました。[社会主義経済共栄繁栄を目指すタンバ国]です。少し長い名前ですが、覚えてください。」

「ただいま、紹介していただきましたロジャーです。イギリスからやってきました。この国は、もともとはフランスの植民地でしたので、フランス語をよくつかいますが、今後、英語も使うようになりますので、よろしく。アレックス翻訳しなさい。」

「ワタクシハ、、ロジャーデス。あたらしいザイムチョウカンデス。....」

「この国の方針を伝えます。

 1。この国には、税金はありません。

 2。国家が何かを行う場合は、計画を伝えますので、それぞれが出せる範囲で寄付をしてください。寄付の総計が、必要金額に達しない場合は、その計画は実施されません。必要な場合は、寄付の総額に見合う規模に計画を変更して実施します。皆さんには、馴染みがないかもしれませんが、クラウドファンディングというものです。

 3。個人がお金が必要な場合は、国に申し出てください。その内容が妥当な場合は、国がお金を出します。

 4。この国には、お札はありません。ビットコインで全ての経済を担います。そのため、皆さんには、スマホ 名称「タンバ2036」を配布します。指紋と遺伝子による認証がされますので、人のものは利用できませんよ。子供は、10歳になるまで、親と経済は一緒にしてください。10歳の誕生日になったときに、「タンバ2036」配付します。

 5。今日より、「金」の輸出を停止します。掘り出した金は、タンバ国の金庫に保管されます。この金が、この国の経済の根幹です。当面、仮想通貨 1,000,000タンバは金1gとします。まず、皆さんには、1000万タンバを配布しますので、それを自由に使ってください。

 6。賃金やお金のやり取りは、全国10000か所の「タンバ銀行ストップ」を使って、行います。タンバ銀行ストップは、仮想銀行の窓口です。

 7。現在持っている通貨、外国の通貨はそのまま持っていて構いません。外国との商売に使って行ってください。

 8。国のお知らせは、スマホ 「タンバ2036」に送信されます。選挙などもこのスマホを使って行います。そのため、タンバ国には、新聞、テレビはありません。図書館もありません。すべて、「タンバ2036」に新聞、テレビ、図書館、銀行等の機能があります。選挙もこれを使って行います。

 

では、これより、「タンバ2036」を配布しますので、配布所で受け取ってください。一人、1台です。





「ロジャー財務長官、あたらしい国の始まりだな。」

「ロハハ大統領。そうですね。」

「ところで、ロジャー財務長官の計画は、あまりにも斬新すぎて、大丈夫だろうか?」

「実は、私も不安なところがあるんですが、このアレックスが、うまくいくのではないかというので、実施してみました。あたらしい挑戦です。5年後には、世界一豊かな国と言われるようになると思います。」

「そ、それは、本当か。このアフリカで、一番、貧しいこの国が、世界一豊かな国になるかね。」

「実は、問題はあるんです。豊かな国であることがバレてしまうと、アメリカ、中国、ロシアなどが、植民地化しようと、軍隊を派遣する可能性があります。それを阻止するためにアフリカ同盟を樹立できるかどうかが、大きな鍵ですが、これが、一番難しいだろうと思います。うまく行きだすと、前大統領派が、クーデーターを起こす可能性もあります。国家の内乱にも注意が必要です。当面、国連監視団の駐留をお願いしましょう。」

「まだまだ、前途多難というわけか。」

「でも、いい人材が育ち始めています。彼らに期待しましょう。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ