ハイッテイル社の陰謀
「おい。DAIO2038が国連地球温暖化防止委員会に採択されたぞ。」
「よかったですね。これで、世界制覇が可能になりますよ。」
「そうも、喜んでも入れてないんだ。」
「情報収集するサーバーは、国連地球温暖化委員会で管理される。しかも、それも、スイスで管理される。」
「そうですか。簡単に世界制覇はできませんね。」
「秘策があります。」
「どんな秘策だ?」
「DAIO2038 のロゴマークを作成します。もちろん、商標登録します。この画像に、絶対誰にも気づかれないように、プログラムを仕込むのです。」
「どうやるんだね。DAIO2038の正式なプログラムは、ちゃんと作ります。それには、一切の不正はありません。問題は、DAIO2038 のロゴマークを表示する時に、一瞬だけ、データをハイッテイル社に送信します。」
「絶対、バレないんでだね」
「大丈夫です。単なる画像なんですから。誰も、そこにプログラムが組み込まれているなんて思いませんよ。」
「じゃやってみるか。」
「きれいなロゴができたではないか。」
「こんなロゴに、62色とポログラム効果を組み込みました。まあ、これが限界です。あまり、派手にはできませんが、簡単な視覚効果を与えるちょっとした動きを組み込んでいます。」
「このロゴに登場するイカのような動物が、このプログラムのマスコットキャラクターかね。」
「はい、イカ大王を可愛い感じにアレンジしました。」
「まぁ。いいだろう。でも、これは、日本人しか、理解できないダジャレになっていないか。」
「誰だ、このキャラクターを考えたのは?」
「Mr。Akira Takahataです。」
「彼は、どこ生まれかね。」
「確か、日本の東北の青森だそうです。なんでも、実家の家の近くに、イエス様の墓はあると自慢していました。」
「そうか、変な奴なんだな。」
「では、DAIO2038 を国連地球温暖化防止委員会に納品しなさい。」
「国連地球温暖化防止委員会は、許認可事業で、ボロ儲けを考えているようです。」
「いいじゃないか、ボロ儲けさせてあげなさい。そんなボロ儲けは、ハイッテイル社の売り上げの何十万分の1にもならないのだから。少しは、彼らにいい目を見させてあげなさい。」
「では、これから、納品に行ってきます。」




