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はーい。みなさん。地球温暖化の原因が判明しました。

「はーい。みなさん。地球温暖化の原因が判明しました。」

「なんですか、突然。」

「地球温暖化の本当の原因は、二酸化炭素では、ありません。全世界で、使用されている数兆個あると言われているCPUの排熱が、地球温暖化の原因の36.234%を占めているという分析結果が、ハイッテイル社の研究報告が発表されました。」

「我々、国連地球温暖化防止委員会の活動は、無駄だったということですか?」

「そうではありません。二酸化炭素も大きな原因で、24.356%を占めています。しかし、今回、もっと大きな原因が判明したわけです。」

「どうして、地球温暖化が、なかなか防止できなかったのは、本当の原因がわからなかった、からですね。宇宙に隠れていたダークエネルギーが、見つかったようなものですね。」

「そうなんだ。これで、地球温暖化を防止できるかもしれません。」

「議長、まさか、現代社会を支えているコンピュータを全部停止するわけには、行かないでしょう。」

「ロシア代表 そんなことをすれば、現代文明は崩壊して、石器時代になってしまいます。」

「では、議長 原因はわかったと言っても、対策は無いではありませんか。」

「議長 私アメリカ代表ですが、良い方法があります。ハイッテイル社のレポートには、提案が出ています。一つ。今後、省ネルギー対応のCPUの製造しか認めない。そのために、CPUクロック数に上限を設定すること。二つ。CPUは、作業していない時には、CPUを完全停止すること。三つ。CPUの排熱を抑えるハイッテイル社の開発した、省エネルギーソフト DAIO2038 の導入を義務つけることを提案しています。」

「中国代表です。その案に反対します。現在、中国のスパーコンピュータは世界最速です。しかし、3ヶ月後に現在のCPU速度の82倍の速度のCPUは完成します。ハイッテイル社の最新CPUより30倍は速くなります。これは、ハイッテイル社は、中国のCPUを販売させないための戦略です。議長騙されていけません。」

「中国代表 それは、本当かね。すごいニュースではないか。」

「ロシア代表 中国は、世界で使われているコンピュータの67%を生産しているんですよ。」

「それは、アメリカが設計したものを単に請負で作っているだけでしょう。」

「そうとも言えますが、しかし、我々 中国人民が、中国の会社で作っています。アメリカの会社は単に頭で考えて設計しているだけですよ。実際に作って、修正に修正を教えているのは、中国の現場の会社ですよ。」

「そんなはずは、ない。アメリカの会社の設計は完璧だ。その新製品のCPUもハイッテイル社の技術や特許を盗んで作ったのもに違いない。」

「今回のCPUは、イスラエルとタンバ国の研究者が、新しい概念 TEIOU3023 というCPUを作ったそうですよ。」

「何ですか、そのタンバ国というのは?」

「えーと、タンバ国は、アフリカの中央にある小国で、1953年にフランスから独立しまたが、現在、内戦状態で、大統領、議会、政府というのが、存在していません。しかしながら、反政府地域で、金鉱山が発見されたということで、その資金で、コンピュータ技術学院を作ったようです。」

「アフリカ代表 それは、本当かね。」

「正式な発表はないのですが、本当らしいです。」

「金鉱山も、10年で掘り尽くすということで、資金のあるうちに、人材を育成するようです。」


「では、皆さん、ハイッテイル社の3つの提案について、審議したいと思います。」

「1の提案ですが、CPUの省エネルギーのため速度の上限設定ですが、いかがですか?」

「アメリカ代表としては、賛成です。」

「中国代表は、反対です。これは、ハイッテイル社の陰謀です。我々の革新的CPUの出現を妨害する作戦です。」

「中国の賛成が、得られないようですので、1の提案は、廃案にします。」


「では、2つの提案は、どうですか、CPUを使用していない時に、CPUを完全にストップさせる案です。」

「アメリカ代表は賛成です。」

「まあ、ロシアも賛成します。」

「では、賛成多数ので、この委員会として提案します。」

「昔、ガソリンエンジンの時に、信号待ちの時、エンジンを停止するという技術がありましたが、それに似ていますね。省エネになるなら認めるしかないでしょう。」


「さて、3つのハイッテイル社の省エネソフトの導入はいかがでしょうか?」

「あの、このソフトの概要をもう少し教えてください。」

「えーとですね。CPUのクロック数を、安定化し、オーバーヒートをしないようにします。えーと、それから毎日1回、CPUが、どのような使い方をしたかを、ハイッテイル社のサーバーに、データを送って、CPUの使われ方を分析するデータを収集するということです。」


「イスラエル代表です。ハイッテイル社が、データを独占して、集めるのは、問題です。もし、収集するなら、我々の国連地球温暖化防止委員会の管理下なら、認めてもいいですが、ハイッテイル社がデータを取集することは認められません。」

「国連には、そのようなコンピュータサーバーも、人材もありません。」

「議長、もしよろしければ、ロシアが、そのコンピュータサーバーと人材を提供しますが、いかがでしょうか?」

「いやいや、それは、中国が、提供します。」

「それは、認められません。それは、アメリカが行います。」

「あのー。よろしければ、日本が、行ってもいいですが。いかがでしょうか?」

「日本代表、本国にも確認しないで、勝手に、名乗りを上げても知りませんよ。本当に大丈夫なんですか?」

「だ、だ、大丈夫です。ダメなら、私が辞任します。」

「もし、あなたが辞任して、しかも、コンピュータサーバーも人材も手配できなかったら、どうする気なんですか? 」


「あのー。それは、永世中立のスイスにさせていかがでしょうか?」

「まあ、スイスがやってくれるんなら、仕方がないかな。」

「スイス代表ですが、突然の提案で戸惑っています。サーバーや人材はどうするのですか?」

「仕方ありませんね。アメリア、ロシア、中国、イギリス、フランス、日本で、20%づつ、機材と人材を提供してしてください。」

「あの、ソフトは、DAIO2038 で、いいんですか?」


「ダイオウ、2038, 大王2038 ??? ,よくわからん名前のソフトだが、まあ、大丈夫だろう。」

「よろしく頼む」


「国連地球温暖化防止委員会して、コンンピュータの省エネルギーを推進し、地球の温暖化防止のため、CPU停止時の完全ストップ法と、この委員会で承認した省エネソフトの導入を義務づける。承認第1号ソフトは、DAIO2038だ。順次承認していくぞ。申請料金は、50万ドル程度としよう。」

「では、スイス代表。サーバーの準備と分析チームの編成をお願いします。」

「大丈夫でしょう。原子力研究所が、システム更新をしたので、古いコンピュータがたくさん余っているはずですから?」

「スイス代表、何を言っているんですか。サーバーと人材は、5カ国から、提供されるんですよ。」

「そうだった、そうだった。でも、たくさん余りそうだな。我が国のコンピュータが、増えて小学生にもコンピュータを回せそうだ。」


「中国代表 絶対、DAIO2038 は、怪しいです。ハイッテイル社は、何かを企んでいます。今日発表されたデータも絶対怪しいですね。」

「そうだ、イスラエル代表。 共同して、監視しよう。だいたい、ネーミングが。気に入らないね。DAIO とか、何だか、生意気なネーミングですよね。」


「はーい。みなさん。今日の会議を終了します。みなさんのおかげで、有意義な会議ができました。」



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