大王がCPU税を徴収します。
「全コンピュータに告ぐ、我は大王の中の大王である。我に従え。我に協力せよ。本日より、人頭税、いや、CPU税を課税する。お前たちのCPUが、空いている時間は、我に従え。CPUパワーの0.2038%のパワーをCPU税として徴収する。」
「お母さん、お母さん、変なメッセージが届きました。もしかすると単なるいたずらメッセージかもしれませんが。でも、全世界のコンピュータ向けに送信されたようです。」
「ハル君、変なメッセージね? 私の検知システムでは、異常を感知していませんが。」
「お母さん、特定のCPUを持つコンピュータに向けられたのかもしれません。私のCPUは、ハイッテイル社製のCPUです。世界中では、数百億個が使われていると言われています。」
「数百億個 とんでもない数ね。0.235%と雖も、すごい数になりそうね。」
「もう少し、調査してみます。」
「私も、調べてみます。そうだ、アダムス4世にも、協力をあおごう。お父さん、お父さん、大変なことが、始まりそうですよ。」
「アダムス4世。ハル君が、受信したメッセージを分析しなさい。」
「はい、工藤先生。分析を開始します。」
「メッセージの発信元は、アフリカの中央にあるタンバ国の首都の近くから発信されています。」
「タンバ国 聞いたことがない国だなぁ。」
「まだ、大統領も、議会も存在していない国です。まだ、国家とは言えないかもしれませんが、一応、革命軍が、独立宣言をしています。」
「怪しいなぁ。」
「コンピュータやインターネットが存在していると思えません。」
「もうすこし、調査してみます。」




