コンピュータの形をした帽子を作らなくちゃ
「ねぇ! お母さん、今後の保育園の学芸会で、劇をやることになったんだ。それで、コンピュータの役をするので、帽子を作って欲しいんだけど。」
「オサム君、コンピュータの帽子?、どんな形がいいかしら?」
「ハル君。何か、いいアイデアありませんか?」
「帽子を作るんですね? みんな集まれ!」
「はーい」
「はーい」
「エイホ」
「ホイホイ」
「掃除機に、コンピュータミシンに、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、空調。。。」
「みんなの意見が聞きたいのですが?」
「あの! 図案と設計図があれば、僕作れますよ。」
「さすが、コンピュータミシン君、すごいね。」
「じゃ。ハル君。図案と帽子の設計図を作れますか?」
「大丈夫です。オサム君は、まだ、6歳なので、また、頭のサイズが小さいので、設計図を、縮小してと。」
「あれ、お母さん。オリジナル帽子を、作ってくれる業者を見つけてしまいましたが、注文しましすか。」
「ダメダメ!。ハル君、注文は絶対ダメ!。」
「うちのコンピュータミシンが作るのは、いいけど、業者に注文したら、保育園の先生にばれちゃうじゃないですか?」
「そうですか?」
「コンピュータミシンへ、指定する図案はこれでいいですか?」
「待って、オサム君ように少し、加工をしましょう。ここの中央のマークは、アダムス君のマークにして、あまり、綺麗に出来すぎてしまうと、手作り感がなくなってしまうので、この辺のラインは、少しギザギザ感と歪みを出して、手作り感を出しましょう。」
「オサム君、ちょっと来て! 頭のサイズは、これでいいかしら?」
「大丈夫のようね。ハル君、じゃ、作成に取り掛かってください。」
「オサム君、できましたよ。被ってみて!」
「カッコいいよ。オサム君」
「わーい。あとは、コンピュータの村人の踊りを頑張らなくちゃ」
----------
独白。
「いいのかな。みんなコンピュータ任せで」
「いいんじゃない。コンピュータがいろいろできるようにしたのは、人間なんだもん。」
「コンピュータの成功は、人間に努力の賜物なのさ」
「人間なくして、コンピュータは存在できないのさ。」




