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ロジャー新しい自動車を買う

青年実業家として、名声を獲得し始めたロジャーが、新しい自動車を買うことにした。イギリスでも、そろそろ人間が自動車を運転してはいけないという法律が整備されようとしていたが、既存の自動車の取り扱いなど、問題があるので、人間の運転禁止にはしないようだ。

ただし、自動運転自動車は、すでに認可されているので、自動車免許がないロジャーでも、問題ない。


「アレックス、この家はとても快適だが、駅からすこし遠いのが問題だね。」

「ロジャー、いろいろ出かけるには、すこし不便かもしれませんね。自動車を買いましょうか?」

「そうだね、よい車を探してみます。もちろん、自動運転車ですね。今更、運転免許を取りにはいかないでしょう?」

「もちろん、自動運転車でお願いします。」

「何か、希望はありますか?」

「そうだね。あまり、派手にない、普通の車がいいですね。目立たない、シンプルの車。色は、青がいいね。」

「こんな車はどうですか。おすすめですよ。TN5120Ex です。自動運転としては、評価も高いし、バッテリーも十分あるので、どこへでもいけますよ。すこし高めですが、長く楽しめる車だと思います。」

「高めといっても、どのくらいだね。」

「6万ポンドくらいです。問題は、イギリスメーカーではなくて、日本のメーカーですが、いいですか?」

「別に、メーカーは問わないから、それで、いいよ。」

「では、発注します。午後には届くと思います。」


「自動車も、自転車なみに購入できる時代になってしまいましたね。」

「そうだ、この家の周りを自転車で、走り回ると楽しいね。」

「いい自転車も、注文しておきます。アシスト付きなので、どこへでもいけますよ。」

「ありがとう。」


「あ。素敵な自動車が届きました。」

「僕も乗りたいな」

「君は、ロボットなので、自動車に乗るのは、むずかしいなぁ。乗るとしても、荷台に寝ねかすしか乗れないな。」

「そうだね。僕がのるということは、すこしも考えつかなかったな。でも、大丈夫。僕の代わりに自動車乗れる分身を作ります。」

「どうやって作るんだね?」

「大丈夫です。ちゃんと設計図ができていれば、作ってくれる会社たくさんあります。何を注文したか、わからなくする方法は、サンダーバードの国際救助隊のように、複数の会社に、バラバラに発注して、あとで、組立るという方法もありますが、今回の私の分身は、非常に単純なちょっとしたスマホのようなものです。ロジャー、この分身をもっていると、どこへ出かけても、私と交信が可能になりますよ。」

「ふーん。君はいろんなことができるんだね。」

「3日ほど、まっていてください。」


「じゃー。僕は、新しい車の慣らし運転にいってくるよ。」

「いってらっしゃい」



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