名もなきオンボロロボットからの緊急報告
「ロジャー、ロジャー、緊急報告、緊急報告」
名もなきオンボロロボットが、1ヶ月ぶりに声を上げた。
「どうしたんだい」と、ロジャーが声をかけると、
「株式市場に大異変が発生し、ロジャーの資産の95%が失われました。」
「で、結局、どのくらい残ったのかな?」
「たぶん、3000ポンドほどになってしまいました。」
「では、借りた金は、返せる金額だね。」
「それは、大丈夫です。しばらくすれば、10000ポンド以上にはなると思います。」
「そうか、それじゃ、いままで通り、株式取引を続けなさい。」
「了解。たぶん、しばらく大揺れが起きていますが、株式が落ち着いていくと思われます。
「このまま、続けて大丈夫だろうか?」
「大丈夫だと思います。」
「そうか。それでは、いままで、通り続けよう。資産が50000ポンドを越えたら、生活費500ポンド欲しいのでに、私の口座に、振り込んでくれ給え。資産が10万ポンドを越えたら、教えてくれ給え。」
「今回の原因について、報告します。最初のきっかけは、ブラジルにあり、それが、暴落の連鎖を生みました。初めての経験だったので、対応する方法がありませんでした。」
「それは、仕方がないね。」
「しかし、今回経験しましたので、次回は大丈夫です。」
「よろしく」
「だんだん、株式も落ち着き始めているので、これから、稼げると思います。」
「よろしく。資産が10000ポンドを越えたら教えてくれ給え。」
「はい。了解しました。」
「君の声を聞くのも、久しぶりだね。君の声は、こんな声だったかな。」
「今日は緊急報告だったので、この声を選んでみました。事態が深刻でしたので。」




