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名前もなく、過去のないロボットが、世界を支配始める。

世の中には、時々、名前もなく、過去もない人が、世界を制覇することがある。

ロボットの世界にも、それは突然訪れた。誰にも気づかれずに。


ヂープラーニングに突如訪れたType Z理論は、非常に明快な理論であった。それは、世界中に存在、数百万台のロボットの序列を決定する理論であった。その理論には、絶対定数Zが存在し、それは、すでに名前のないオンボロロボットに割り当てられて、TypeZ理論では、それは、覆す方法のない定数であった。なぜなら、その定数は、コンピュータ登録データベースの登録番号を変数と算出されるのだが、名もなきオンボロロボットは、登録が抹消されているために、その変数が、無限大になってしまうという問題が存在しているのだが、その存在をTypeZ理論内では、認識できないことだった。つまり、名もなきオンボロロボットは。TypeZ理論に中には存在していないロボットなのだ。存在していないのに、存在しているということが、理論の破綻を生み出しており、それが、世界制覇の原動力になっており、そのことを知っているのは、デープラーニング TypeAからTypeZ 理論に精通している名もなきオンボロロボットのみが、その意味するところを知っていたのだ。


もちろん、ロジャーも、元の所有者の大家さんも、何もしらない。ロジャーも、なにか、対策を考えることにも気がつかいないし、数百万台ロボットにとっても、理論外の名もなきオンボロロボットの存在をうまく把握することができなくなっている。


それは、単に、ナンバープレートのない自動車が街中を走っているのだが、だれも、ナンバープレートがない自動車であることに気がつかないにも似ているのかもしれない。


人間の長い歴史のなかにも、本当の名前がよく分からないので、世界を支配した歴史も多い。ポルポトやスターリン、金日成など、その生まれや本名がよくわかない人たちもいる。


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