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砂漠を緑豊かな農地に変える魔法使いの弟子

旅を続けるミスタートムは、砂漠や広野を緑豊かな農地に変える東洋の魔法使いの噂を聞いたので、会いにいこうと思った。どんな魔法使いかとおもったら、小柄な老人だった。

緑豊かな農地をつくる秘密は、水をどこから持ってくるのかだった。人力では、たくさんの作業員とたくさんの年月が必要だが、シャベルカーとブルトーザーがあれば、飛躍的な作業効率があがるのだった。その魔法使いの手伝いをしながら、地質の見方、地形の見方、水平の見つけ方を学び、水路の作り方を学んだ。そして、いろいろな実例を試させてくれた。」


ミスタートムは、この経験を元に、アメニスタンの砂漠、荒れ地をいくつか見て歩き、水源から水路を強いてくれば、緑化が可能な場所を、いくつか、拾い出して、手始めに、小規模ながら、簡単にできそうなところを行うことにし、地方政府に開発の許可を申請した。誰も住まないような荒れ地なので、簡単に許可がおり、所有権も認めてくれた。


荒れ地と、少し遠くの川との掘削場所をいくつか検討すると、小型のシャベルカーと農業用トラクターを購入して、作業を開始した。川からホースを敷設して、荒れ地の縁に、防水シートで囲った池まで、もってきた。

まず、手始めに、農地を開墾して、収穫があるようになったら、本格的な水路などは、その後の検討で、まずは、農業の成功が必要だった。水が確保できたら、育成がしやすいとうもろこしやジャガイモ、豆などが、育成できることを、証明すればいい。

 日光は、十分すぎるし、水と栄養豊かな土があればいい。しかし、荒れ地には、豊かな土壌はないので、地面を深く掘り、岩や石を取り除いて、表面の土と深い土を入れ換えて、作物の作れる土壌を見つけ出すことが必要だ。もし、川のなかに、泥水があれば、それも、こちらに運べれば、よい土壌になる可能性も大きい。

池のなかに貯まっていく泥も活用可能だろう。


誰もいない耕地にもくもくと戦い、収穫のための作業員、作物の販売先も開拓も必要だ。作業も合間に、近くも村や町に出て、作業員を探しながら、住み込み可能な村を形成していった。

日当を支払いながら、同時に、作業箇所の割り当てをつくり、収穫物を、各自収入になるようにして、自律的な農家になるなり、新しき村ができてきた。


すると、ミスタートムは、次の候補地の開墾を開始して、いくつかの開墾地を成功させた。それらが軌道になり始めると、そこで働く、村人が運営できるにした。村の収益の一部が、ミスタートムに30年間にわたり、支払うことにしたので、ミスタートムの資金が、潤沢になり、その成功は、アメニスタン全土に広がり、いままで、誰も住めないと思われた砂漠と荒れ地が、豊かな村、豊かな町へと変貌していった。


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