タロー君のおかあさんから、オサム君のおかあさんへ 日本旅行後
オサム君のおかあさんへ
サクラのトンネルは、とてもすてきでした。ナロハ国防大臣の手を握りしめて、見入ってしまいました。日本はなんて、緑の豊かな国なのでしょう。灼熱の国、タンバのようなほこりと砂という感じがまったくありません。
女の子たちは、初めて見た雪や氷の世界にびっくりしたやら、驚いたり、大はしゃぎでした。女の子たちになにか変化があったかは、判りません。女の子たちにいただいた浴衣は、タンバ国のお祭りのときに着させて、みんなをびっくりさせてみようかなと思っています。まだ、ないしょですけど。
バッタの大群に食べ荒らされたタンバ国は、現在、悲惨な状況ですが、国土復興を目指して、みんながんばっています。
タローは、家のお手伝いのものと、留守番をしていました。彼は彼なりに、タンバ国だけではなく、アフリカの周辺国、それから、中東、アジアに広がったバッタの台風、ハリケーンのような惨状に、頭を巡らせているようです。アフリカの優等生とよばれたタンバ国、大トンド国を直撃したバッタの大群は、はかりしれないダメージを与えましたが、これからの復興を目指すのみです。
タローのお母さんより




