タンバ国太陽熱、バッタ撲滅大作戦
ロハハ大統領よりトーゴ大統領へ
タンバ国は、バッタ撃退大作戦を、大トンド国とタンバ国の間の砂漠で、決行します。爆発音や火災が発生すると思いますが、大トンド国にご迷惑がかからないように実施しますので、よろしくお願いします。
バッタを焼くためにタンバ国の太陽熱発電所の鏡を使用する予定です。強烈な光が時々大トンド国にも、届くかもしれませんが、よろしくお願いします。
ナロハ国防大臣
「諸君、携帯コンロのガスボンベを、砂漠に、1万本おくぞ。いいか、バッタが通過したら、自慢のライフルでガスボンベを打ち抜いて、爆発させるんだ。いいか、打ちやすいように、目立つように設置するんだ。そうしたら、照明弾で、残ったガスを燃え尽くすんだ。」
「アレックス。鏡の準備はいいか?」
「方向的は、全体の3分の1程度しか、こちら側に向けることができませんが、可能な限り、バッタを狙います。バッタを死滅させることはできないかもしれないが、羽根にでも、ダメージを与えることができれば、それで、成功だ。」
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ナロハ国防大臣「現在、大トンド国を通過しているぞ。もうすぐ、くるぞ。」
「まさか、なろうのこの小説で、戦闘シーンがあるなんて、作者すら思いつかなかったぞ。」
「だが、戦闘開始だ。攻めてくるのは、軍隊じゃない。バッタの大群ダァ。」
「第一次防衛ライン 防衛準備。バッタが通過するぞ。ガスボンベを撃て! 続けて、照明弾を打ち込め。」
ボワン、ドカンと、爆発音が響き渡る。次々と、爆発音がなり渡った。
バッタが、飛び散っていたが、爆発の圧力で飛び散っただけで、バッタは、死ななかった。単に吹き飛んだけでは、何のダメージも与えていないのだった。ガスの爆発熱で、多少死んだものもいた。多少といっても、それなりの数の死骸もあったには、あったのだが。
第二次、第三次、大四次防衛ラインが、同様に、次々と爆発音と炎立ち上った。
バッタの進行方向先には、太陽熱発電の鏡が、向けられていた。
雲ない空から強烈な光が、鏡に反射して、集められていた。
空間を飛ぶバッタが、バチバチを燃えて、落下して行った。
効果は、それなりにあったが、とにかく、バッタの数が多すぎた。
これらの攻撃で、撃退できたのは、1割か、多くても2割かもしれなかった。
バッタは、砂漠を越えて、タンバ国も街中に侵入して行った。
幹線道路の上には、一列の電気自動車と網が待っていた。バッタたちは、それらを軽々と飛び越えていったが、一部が、網に引っかかっていた。バッタの数が多いので、一部といっても、大量のバッタが網に引っかかっていた。網に引っかかったバッタは、電気自動車が網を引き摺り、ゴミ捨て場に、ずるずると引きずっていった。
バッタの大群を全滅させることはできなかったが、2割ぐらいは、やっつけたかもしれないが、バッタの大群は、タンバ国を抜けて、キリマンジャロの方向へ突進していた。
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大トンド国の幹線道路七層の防衛ラインの網には、莫大のバッタが捕まっていた。大トンド国でも、1割数十億匹のバッタを捕まえていた。
大きなトラックに積み込んで、砂漠に捨てにきた。それを、タンバ国のトラクターが、砂漠の砂の中に埋込んでいた。砂漠の緑化になればということであったが、砂漠の砂は、サラサラと乾いたままで、すぐに農地になるわけもなかった。




