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スローモーの本当の生命力

トヨトヨの技師「おい、トッサン。スローモーは、電気自動車だろ。だから、電気が切れて、立ち往生する車が出て、当然だろう。しかし、一度も、スルーモーが、立ち往生したのを見たことがないぞ。」

トッサンの技師「走る距離が短いせいだろう。その間に、充電しているんじゃないか?」

トヨトヨの技師「そうかもしれないが、あいつらは、ほとんど、休みなく動いているそ。それに、あのサイズだぞ。大容量のバッテリーは、積めないぞ。」

トッサンの技師「でも、スローモーは、スターリングエンジン発電や空気摩擦発電から、電気を供給しているんじゃないか。」

トヨトヨの技師「そんなもので、発電できる量はたかが、知れているぞ。それに、太陽熱スターリングエンジンが動いているのを一度も見たことがないぞ。赤道直下のタンバ国や大トンド国なら、発電することもあるだろうが、日本じゃダメだな。これは、太陽光発電に変えた方がいい。空気摩擦発電も、日本のように雨が多い国では不向きだな。乾燥した国向きで、大した発電はできていないな。」

トッサンの技師「じゃ、夜中に充電しているから、それで、全てをまかなっているのかな。」

トヨトヨの技師「スローモーの充電池は、さほど大きくないので、日中の走行をカバーするには、圧倒的に足りないように思う。」

トッサンの技師「じゃあ、どうして、途中で、エンコしてしまうスローモーが出ないんだ。今まで、一度も、電池切れでエンコしたスローモーを見たことがないぞ。」

トヨトヨの技師「そうなんだ。そこで、全てのスローモーに番号をつけて、それぞれの動きを追跡した見たんだ。すると、とんでもないことがわかったぞ。」

トッサンの技師「とんでもないこと?何が、わかったんだ?」

トヨトヨの技師「実は、スローモーには、お客を乗せて走り回るスローモーと、充電ばかりして、スローモーといるんだ。しかし、スローモーの型は、一種類で、走り回ると充電ばかりしているのと、同じスローモーなんだが、役割を分担しているんだ?」

トッサンの技師「役割の分担?ハチやアリみたいにか?」

トヨトヨの技師「まあ、そんな感じだな。」

トッサンの技師「でも、よく走るスローモーと充電ばかりしているスローモーがいて、それでも、ちゃんとうまくいっているのは、変じゃないですか?本来なら、バランスよく走り、電気が少なくなってきたら、充電してして、そして、走るように作られているべきですよね。我々、トッサンやトヨトヨなら、絶対にそう作りますよね。でも、スローモーは、アンバランスに作られている。変じゃないですか?トヨトヨの技師さん、なんで、それで、うまくいくんです?、おかしいじゃないですか?」

トヨトヨの技師「時々、スローモーが、2台3台とくっついて、動いているのを見たことあるかな?」

トッサンの技師「確かに、変だなと思って見ていたんだけど、時々、あるある。でも、あれば、いく先が同じだから、くっついて、効率を上げているんじゃないか?」

トヨトヨの技師「確かに、そんな面もあるが、本当の理由は、違うんだ。」

トッサンの技師「本当の理由?」

トヨトヨの技師「本当の理由は、電気が足りなくなってくると、電気に余裕のあるスローモーが、近づいて合体して、電気を共有するのさ。だから、充電して、電気がたっぷりのスローモーは、、電気の足りなくなりそうなスローモーをチェックしながら、電気の少なくなっているスローモーに自動的に近づいていって、電気が足りなくならないように、合体して、補充してしまうんだ。だから、一日中走り回っているスローモーは、電気が足りなくなってくるんだけど、走りながら、補充してしまうんだ。だから、電気が足りなくなってしまうことがない。一度もないんだ。」

トッサンの技師「走りながら、他のスローモーから充電してしまうのか。だから、だから、いつでも走り回っていられるんだ。充電するために、長時間停止する必要がないんだ。」

トヨトヨの技師「スローモーは不死身だな。何時間でも、何日間も、何ヶ月も、ノンストップで走り続けることができるんだ。とんでもない自動車だな。我々は、こいつに勝てるか?」

トッサンの技師「うーん。タンバ国はとんでもない電気自動車を作りやがったな。」


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