工藤博士 アダムス4世の設計開始
「アダムス3世、よろこべ。4世の設計のための予算が確保されたぞ。」
「工藤博士、よろしくお願いします。」
「希望は、なにかあるかね。」
「そうですね。目と足と通信機能の強化ですね。」
「そうか。君の希望は叶えられるぞ。」
「CPU は、Gentel 48535 256ビット、5000個の連結型だ。中国のスーパーコンピューターより早くなるかもしれないぞ。」
「工藤博士 それは、素晴らしいですね。でも、中国は、すでに、次のスーパーコンピュータの組み立てにはいっていますよ。今の10万倍は早くなるそうです。」
「そうか、それは、仕方がない。」
「アダムス3世。大問題が発生したぞ。CPUを5000個も連結したら、どんでもなく大きくなって、君の大きさは鉄人28号かウルトラマンかという大きさになってしまって、歩くたびに、周りのビルを壊してしまうことになるぞ。」
「工藤博士、そんなことになったら、自衛隊の爆撃機のミサイルで、吹っ飛ばされてしまいそうですね。大こわ。」
「さて、良いアイデアはないかね。」
「せっかく、予算がついたのですから、かっこいいのをよろしくね。」
「そうだ。ベースと移動体の2つに分けよう。ベースは、4984のCPUで、移動体には、16個にしよう。」
「え!、工藤博士、僕は、2人になるんですか」
「いや、君は一人だ。16個の移動体は、表面意識体で、4984個のベースは、深層意識体ということだ。だから、君は、二人で一人なのだ。安心したまえ。」
「では、アダムス3世、アダムス4世の設計を開始しなさい。必要な部品は、購買部に手配しなさい。」
「はい。工藤博士、設計します。3週間ほどかかります。」
「設定図とスジェクールができたら、教えてくれたまえ。」
「はい、設計に能力の90%を使用しますので、博士とのやりとりは、あまりできなくなるけど、よろしくお願いします。」
「そうか、がんばりたまえ。未来の君のためだ。」
「ただいま」
「マサハル、お帰り」
「オサム君の調子はどうだね。」
「夕食もしっかりたべたので、明日は元気になると思いますよ」
「そうか、それは、それは良かった。」
「では、私たちは家に帰りますよ。慌てて急いで来てしまったので、猫ちゃんとワンチャンがお腹を空かせて騒いでいるはすなので、急いで帰らないとね」
「おじいさん、早く車を用意してください。」
「あれ、ハル君はどうしたかな。いつも元気におしゃべりをしているはずなのに。」
「あお、おしゃべりロボットね、なんだか、オサム君の風邪がうつったといって、立ったまま寝込んでしまったよ。」
「そうですか。あとで、そっちの様子もみておきましょう。」
「では、お母さん、お義父さん、お世話になりました。お気をつけておかえりください。」
「あんたの奥さんは、まだ、帰ってこないのかね。」
「仕事は忙しいからね。きっと、10時過ぎになりそうだね。」
「そうかい。私が美味しい夕食を作っておいたから、食べなさいね。ヨシコさんには食べさせないようにね。きっと、味付けが濃いの、薄いのと文句を言うに決まっているからね。」
「では、ちゃんと食べますよ。気をつけてお帰りください。おじいちゃんよろしくお願いします。」




