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ミンミンもアイデアコンテストに参加したい。

「ねぇ。ゴードン。大トンド国で、アイデアコンテストするんですって。何か、いいアイデアないかしら?」


「ミンミン。大トンド国は、隣の国だぜ。そんな所に、応募できないんじゃないか?」


「募集要項を読んでいるんだけど、どなたでも、応募くださいと書いてあるけど。」


「それは、そう書いてあるかもしれないけど、大トンド国は、大トンド国の国民に向かって、言っただけで、世界中の人に言ったわけじゃないだろう。」


「そうかもしれないけど、何か、面白いアイディアは、ないの?」


「アイデアって、突然、言われても、すぐに思いつかないけど。」


「そうだ。目をつむって、ゆっくり、100数えると、アイデアが出てくると思うわ。さあ、数えて。ゆっくりとね。」


「こうかい。じゃ、数えるね。」


ドカン!


「危ないじゃないか。突然、僕の頭を箒で叩くなんて。」


「シーッ!、黙って、そして、ゆっくり考えるのよ。今、感じたこと。」



「今、感じたこと? なんだっけ?」


「その今、感じたことが、すごい、アイデアのタネのはずなんだ。」


「誰が、そんなことを言ったんだい。」


「うちのおばあちゃん。困った時は、箒で叩いてもらえというのが、口癖だったのよ。タンバ国のことわざになっているでしょ。」


「そんなこと聞いたことがないなあ。それって、ミンミンの家だけの話だと思うよ。僕は、一度も、そんなことを聞いたことがないよ。」


「まあ、そんなことはどうでも、いいけど、何か、閃いた?」


「えーっとだね。閃いたといえば、閃いたような。」


「なあに、なあに。早く教えて!」


「言葉にすると、こんな感じかな。タンバ国と大トンド国は、アフリカの中心に位置している。しかも赤道の直下で、太陽の熱が、豊富だ。残念なのは、あまり水がない。大トンド国は、山もあるので、雨も多少降るので、農業の少し盛んだが、タンバ国は、灼熱と砂漠の国だ。僕が、フィンランドから、帰って来た時に、本当に実感したね。」


「ゴードン、どんなひらめきだったの。早く話してよ。」


「だから、順番に話しているんだぞ。一瞬のひらめきだって、順番に説明しないと、なんのことだか、わからないだろう?」


「早く、ひらめきを話して!!」


「だから、宇宙ビジネスをするのさ。」


「宇宙ビジネス????何さ。その宇宙ビジネス?」


「地球は丸い上に、クルクル回っている。すると、赤道に近い場所は、遠心力が働くので、重力が小さくなる。すると、大トンド国とタンバ国は、ロケットを打ち上げるのは、もってこいの場所なのだ。その上、広大な砂漠があるし、宇宙に飛ばすロケット基地を作るのに向いている。」


「ふーん、なんだか、難しそう。もっと、簡単なの無いの?」


「でも、ロケット打ち上げるのは、なかなか大変なんだ。そこで、このゴードン様のひらめきがあれば、すごく安い料金で、ロケットを飛ばすことができる。」


「ほんと、それは、すごいかも。で、どうやって。」


「例えば、大きな大砲で、ロケットを飛ばすとか、大きなシーソーを作って、大きな重りを落として、その反動で、ロケットを飛ばすとか、巨大な圧縮空気で、吹き飛ばすとか。。。」


「なんだか、大げさすぎて、うまくいかない気がするなぁ。もっと、簡単な方法はないの。」


「そうだな、反重力物質を使って、重力を消すというのは、どうだい!。」


「磁石の反発のような感じ。で、空が飛べるわけがないでしょ。」


「じゃあ、何か、良いものがあるか、考えてみるよ。」


「そうだ。箒だ。箒だ。」


「まさか、ハリーポッターの箒。魔法の箒じゃ無いんでしょうね。」


「そんな魔法の箒があれば嬉しいけどね。そうじゃ無いんだ。ロケットを叩くのさ。」


「ロケットを箒で叩くの?」


「そうじゃなくて。大きな重しをドカンと落として、その反動で、ロケットを打ち上げると、燃料が少なくてすむだろう。」


「まあね。でも、とんでもない大規模な施設ですね。タンバ國では、できませんし、大トンド国でも難しいんじゃ無いかな。ゴードン。これは、空想すぎますね。」


「まあな。考えすぎて、頭が痛くなってきた。僕は、もう寝るよ。何か、いいアイデアがあれば、ミンミン、君に最初に話すよ。でも、笑わないでよね。アイデアは、初めは、バカバカしいとしか思えないのが、最初だからね。本人は、真面目なんだけれど、最初は、みんなに大笑いされるんだ。」




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