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大トンド国ではうまくいきません。その理由は、

「おい、ムーンライト。国土大臣に、タンバ国のようなグライダー配送システムを作るように指示を出したところ、調査をしたんだが、その結果、ダメだと言ってきたぞ。」


「トーゴ大統領、それは、どうしてですか?」


「それが、大トンド国には、木が多すぎて、うまくいかないだろうという返事が、タンバ国から来たんだそうだ。」


「木が多すぎてですか?」


「そうだ、木が多すぎるということだ。家の周りに、木が多すぎるということだ。」


「そうですか?確かに、タンバ国は、灼熱と砂漠の国だから、木がほとんど大きくならないので、家の側に、ほとんど木がない。あるのは、あのヘンテコな巨大サボテンぐらいがだ、あれは、人工のものだから、大きく育ったりしないが、大トンド国は、自然が豊かなので、木もどんどん育って大きくなってしまう。だから、家の周りに木が多すぎるから、やめた方がいいという返事だということですね。」


「そう言われてみると、タンバ国で、実用化されたかと言って、すべての国でうまくいくというわけではないということだな。確かに、タンバ国の成功を応用するには、検討する余地がある。大トンド国で、実用化するとなると、木々の少ない地域に限定。すると、そこは、人口も少ない場所で、あまり効率的ではないということだな。」


「なかなか、難しい問題ですね。」


「どうも、そのようだな。タンバ国を凌ぐシステムを作ってやろうとしたのに、残念だが、諦めよう。」


「そうですね。無理をしても、うまくいきませんから、しばらく、タンバ国の様子を見て、何か、良いアイデアが出てきたら、検討しましょう。」


「そうしよう。」


「あのグライダー方式を思いついたのは、ムササビという羽のあるネズミのような動物??? ええと、大統領、こんな哺乳類の小動物ですが。 前足と後ろ足の間に、幕があるという動物です。 が、木から木へ飛び移るのをフィンランドの森で見かけたので、それが、ヒントになって、思いついたと、ゴードンのブログに書いてあります。ふーん。動物の観察から、思いついたようです。」


「そうか。そのムササビとかいう変な動物がヒントになって思いついたのか。ゴードンというやつは、面白いやつだな。」


「以前、彼が考えたコンピュータも、蝶々の動きからヒントと得たと書いてあります。」


「そうか、そいつは、自然をいろいろ観察して、何か、思いつくやつなんだな。」


「そうかもしれませんね。」


「おい、ムーンライト。面白いことを思いついたぞ。アイデアコンテストをやろう。大トンド国にも、いろんなアイデアの持っている奴がきっといるぞ。」


「トーゴ大統領。きっと、大トンド国にも、たくさんのアイデアが埋まっていますよ。」


「よし、アイデアコンテストやってみよう。」


「きっと、面白いですよ。」


「ところで、どの大臣に言えばいいんだ。」


「文化大臣に言えばいいんじゃないですか。」




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