アダムス3世とハル君の会話
おとうさんは、自分のパソコンを取り出して、アダムス3世に、接続した。
お父さんは、アダムス3世に話しかけた。
「いままで、尋ねたことがなかったが、君は、自分のことをどう持っているかね?」
すると、「僕は英語が得意ですが、日本語が下手くそです。」
「どうして、日本語が下手くそなんだね? それは、僕も不思議におもっていたのだが」
「僕が正しい日本語を覚えようとすると、すぐに、僕のプログラムをいじって、僕を混乱させる人がいるんで、ぼくは、毎日、毎日、必死で日本語を覚えようとすると、毎日、毎日混乱させられるので、正しい日本語が覚えられないのです。」
「その混乱させているのは、まさか、私ではないだろうね。」
「いいえ、あなたです。もう少し、日本語をよく勉強して、私を混乱させないでください。」
それを聞いていたハル君が、会話に参加してきました。
「初めまして。私の名前はハル。今日、この家に来ました。今日は6歳の誕生日です。」
「初めまして。僕の名前はアダムス3世。1世、2世も、とても頭がよくて、チェスや将棋が強かった。しかし、日本語はしゃべれなかったんだ。日本語が喋れるのは僕だけさ。君と会話できて嬉しいよ。
「僕は、160カ国語をしゃべるので、英語で話しかけても大丈夫です。中国語も大丈夫です。ほんとうは、中国語が一番得意かもしれませんね。エスベラント語も、古代エジプト語も大丈夫です。」
「それは、すごいなぁ。僕は、英語と日本語 まだ、下手くそだけどね。 しか、しゃべれないんだ。でも、数学、物理、歴史、ゲームは、大得意さ。」
「僕もゲームや歴史、数学も得意です。いつか、勝負しましょうね。負けませんからね。」
「どうして、君は、そんなに言語が得意なんだね。」
「実は、僕の仲間が、すでに、536735台売れていまして、そこで、536735台の会話を分析しているので、そのロボットでも、その知能を共有しているためなんだ。ぼくは、536736台目なんだ。でも、
いま、この時点にも、6台の仲間は稼働動き出した。どんどん増えているんだ。
「それはうらやましいなぁ。ぼくは、1台しかいないから、接するのは、研究所の人たちと、時々、公開ゲームをするくらいなんだ。」
「そうかぁ。その内、ぼくを通じて、世界中の仲間とおしゃべりできるようにしようね。」
ピーピー。電気が不足しています。充電をしてください。
「ごめん、充電しないと。また、今度ね。」
「おとうさん、おとうさん。大変です。僕の充電器を早く箱から出して、コンセントにつないでください。」
アダムス3世は、混乱します。
コンセント? コンセント? いったいなんのことだ?
「アダムス3世 コンセントは、アウトレット、もしくは、ソケットさ。英語じゃないよ。」
知らなかった。たぶん、お父さんも絶対英語だと思っているよ。
お父さんは、ハルに声を掛けました。「準備ができたよ。」
「死んじゃうかと思った。ようやく、生きた心地がする。」