表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
199/284

タンバゾンの通販会社

500m のタワーのから荷物を積んだ小型自動運転グライダー(飛行機とは呼ばない方がいいかもしれない。)が、まるで、テレビやラジオの電波のように、無数の小型自動運転グライダーが飛び立っていた。

グライダーは1m程度、荷物は、5kg 以下の小型配送システムで、1時間以内には、荷物を配送する。

500mタワーの下には、インターネット通信販売の巨大倉庫があり、そこに注文を受けた小型のものは、そこから送付された。

到達率は、98%を誇っていた。2% は、天候や風向き、動物や建物などの衝突によって、届かないケースがあるが、そのトラブルが発生した場合は、次の便を飛ばす体制が整っていたので、ほとんど、完璧にどど居ていた。

小型飛行機には、基本的にはエンジンがないため、運用費用は、ほぼ、無料に近い。もちろん、舵をとるシステムがあるため、その制御エネルギーは必要だが、それも大したことではない。

緊急用、圧縮空気タンクも、基本的には、空気を圧縮して入れているので、費用はかからない。非常用液化ガスは、使用してしまえば、あたらめて、充填する必要があるが、それは、非常の時にしか使わないので、常時補充する必要はない。


グライダーが、正しい場所に導くの各家に設置されたグライダー到着ボックスで、このボックスから発信される信号ビーコンを目指して突進してくる。

巣箱の戻る鳩のような感じで、まっすぐビーコンを目指して飛んでくる。

グライダーは、ある程度の速度がないと、揚力を保つことはできないので、グライダー到着ボックスに到着した時にも、相当な速度で、そのボックスに突っ込んでくるので、その衝撃を吸収するように作られていた。場合によっては、圧縮空気の噴射で、衝撃を緩和することもできた。


タンバ国に登場したインターネット通販システムは、個別自宅に直接配送という画期的なシステムで登場した。自動運転自動車もあるので、それらの活用も十分考えられたが、自動運転自動車で、一点一点配送するのは、さすがに効率の悪さが際立ってきた。強いていえば、個別配送の度に、自動運転自動車を動かすと、街中その自動車のみで、大渋滞してしまうことになるのである。

その点、グライダー式配送システムは、地上の渋滞と関係なく、個別配送を実現したことによって、分速という配送を可能にした。


しかしながら。問題になるのは、配送後のグライダーの回収であった。

グライダーを折りたたみ方式にすれば、回収も、すこしは簡単になるかもしれないが、まだまだ、問題を残しているようだったが、とりあえず、スタートしたという感じであった。


すると、タンバ国の様子を隣の大トンド国がいつものように眺めている。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ