アランの提案 個人宅への発送システム
ルル電気自動車に戻った、アランは、ゴードンの自動運転飛行機配送システム案を考えていた。
500mの高さがあれば、周囲50km 程度はカバーできそうだった。この飛行機は、自力で、飛んでいるわけではないので、より遠くまで、行くためには、もっと、高いタワーを作ると、自力航行能力を考える必要があった。
そこで、屋上から、より高い場所に打ち出せば、より遠くまで、行けそうだ。
大砲のようなもので、空気圧で、発射すれば、100km 、200kmのカバーも可能になりそうだと思われた。
個人宅への配送もできないだろうか?
ゴードンの発想では、着陸用ポストが考案されていた。ならば、個人の家に直接配送できるといいんじゃないか。個人の家にも、郵便ポストのように、飛行機着陸ポストがあれば、1m立方程度の着陸ポストを設置し、
そのポストから発信信号を目指して飛んでいけば、辿りつけそうだった。発信信号を目指せば、ほとんどもんなくいけそうだと思われた。
問題は、飛んで行った飛行機の回収だな。大きさは、1mほど大きさで、10kgから20kg 程度あるとすると、人間が取り扱うのは、少し大きすぎるが、大人なら、持てない大きさではない。
一番簡単な方法は、自動運転自動車を呼んで、そこに乗せて、回収拠点まで、集めることができれば、問題なさそうだ。
事故対策だな。
自立飛行型飛行機が、墜落した飛行機を、回収するしかないだろう。配送飛行機には、信号を発信しているので墜落場所は、簡単に特定できそうだった。
地上には、自動運転自動車が走り回っているので、それらを使って回収できるものがいい。
その意味で、配送飛行システムでは、あまり、大きなものは、運べない。飛行機も1m前後の大きさが限界のようだ。
飛行機自体も簡単だし、燃料もほとんと使わないので、実用化できれば、経済性は、抜群にように思われたが、タワーから、毎日たくさんの飛行機が、次々と飛び出していく様は、何か、奇妙なタワーだった。
現在はあまり大きなビルがないが、どんどん大きなビルが建設されてくるようになると、この飛行システムでは問題が起きるかもしれない。
まあ、それは、細かい制御技術を整備していくしかないのかもしれない。
個別配送も、可能そうだ。
小型飛行機は、ルル電気自動車の設備を利用すれば、どんどん生産できそうだった。まあ、とりあえず、10000機程度あれば、ビジネススタートはできそうな気がした。
いつもながら、ゴードンの発想は、いつもユニークで楽しいものだ。