お母さんの新しい車がやってきた。
1週間後、お母さんの新しい車がやってきた。
さすがに、工場から自動運転でやってくるということはなかった。
自動車会社の販売店から、担当者が、運転してきた。
そして、同時に、今まで、おかあさんが使っていた車を引き取って帰っていた。
最初に、いつかの設定が必要だった。
おかあさんが止めている駐車場の位置、家の玄関の場所。
家の周辺を走って、状況を確認する。
まあ。最初はそんなものだろう。
乗りごごちは満点で、お母さんも大喜び。
車のサイズも問題なく、駐車場にも、きちんと収まった。
しかも、一度、場所を覚えると、自動で駐車したのだった。
これは、便利便利とよろこんでくれた。
ハル君は、ちゃんと、いろいろな情報をしっていたので、お母さんやお父さんが困ることがないように、十分チェックして、この車を進めているので手抜かりがない。
「お母さん、いい車がきてよかったね。少し高かったけど、いい車だ。」
「工藤博士、この車は最初は少し高い気がすると思うけど、そんなことはありません。これから、ほとんど、コストがかからなんです。燃料費は、ほとんど、タダみたいなものですよ。
工藤博士、高速道路を良く使う博士には、Auto6500exだと、燃料費は、ほとんど半分になると思います。高速道路を時速100キロで走ると、車は、物凄い空気抵抗をうけるでしょ。その空気抵抗を車体の中の直径15センチメートルのトンネルを通過させることで、空気抵抗を激減させて、なお、その空気圧で、発電を行い、なお、空気を圧縮して後方に吐き出すので、推進力にも変換されます。この場合の推進力は、あまり大きくないんですけどね。けれども、空気抵抗の激減、発電は、かなりの効率はよくなります。
しかも、自然エネルギー発電キットを増設すれば、外部エネルギーなしでも、いいかもしれませんね。自然エネルギー発電キットとは、車の塗料が太陽光発電塗料を使い、小型風力発電で、日常の風の動きがエネルギーに変換されます。もちろん、先ほどの空気抵抗激減トンネルに風が吹き込めば、それでも発電をしますよ。」
お母さんの新しい車は、通勤用電気自動車なので、そこまで、自然エネルギー活用機能はありませんけど、それでも、電気代は相当安いはずです。月額100円か、50円ぐらいかもしれません。
今後、10年間は、Google Driverが、責任をもって管理します。車の傷も、責任をもって修理します。
最初の1ヶ月ぐらいは、慣らし運転だと思ってください。でも、いつも通る道は、自動運転は大丈夫です。360度見ているので、お母さんより安全に運転します。運転技術は、A級ライセンスの運転技術と同等の技術がありますよ。
絶対、お買い得の車です。」
「お母さん、この車に名前をつけて呼んであげてください。彼女も喜ぶと思いますよ」
「ハル君、この車は、女なんですか。」
「ええ、そう言っています。実は、女にするのか、男のするのかは、カーナビの声を女性、男性のどちらにするかによってきまります。今、この車は、女性の声に設定されています。お母さんは、選ぶことができますよ。」
「どうしようかな。あなた、どんな声をしているのか、聞かせてちょうだい。」
「私は、Auto3500です。よろしく。名前はまだ、ありません。」
「あら、いい声しているわね。その声気に入ったわ。」
「名前は、ユリにします。ユリちゃんかな。よろしく、ユリちゃん。」
「ユリです。よろしくお願いします。」