世界征服のための武器1号を発見せり
「やっぱりね。ミシェルはタンバ国行って、変になっちゃったんだよ。だって、あの小さな動物型ロボットが、世界制覇しようとしているなんて、やっはり、ミシェルは、頭が変になっちゃったんだわ。いい人だったのに。」
ミシェル「メイ、君は一体何歳なんだい。」
メイ「女性に年を聞いてはいけないんよ。答えられません。」
ミシェル「じゃあ、大学に何を専攻したんだい。」
メイ「飛行機の自動運転ですね。」
ミシェル「それは、僕と同じ研究だね。」
メイ「だから、あんたの部下になったんよ。こんなことになるとは、思わなかったわ。ちゃんと研究しているんでしょうね。」
ミシェル「ちゃんと研究していますよ。現在は、ドローンの自動運転が中心だけどね。この小型ドローンを飛ばしてみるね。僕の机の上から出発して、みんなの机の上を順番に飛んで、ここに戻ってくる。途中で、宙返りをさせよう。では、スタート。ほら、ちゃんとうまく飛ぶだろう。」
メイ「すごいわね。ちょっと、見直しました。ボス」
ミシェル「ボス?ボス? 僕がボスかい?」
メイ「そうよ。あんたをボスとして認めてあげる。」
ミシェル「じゃあ、君の研究を見せてくれるかい。」
メイ「ここに、紙を丸めて作った5つの紙玉を、向こうの5個のゴミ箱に、ここから投げ入れて見せるね。100発100中なんよ。ここに、小さな投石機がありますね。ここに紙玉をおきます。あのゴミ箱に、標的にしますね。レーザー計測してと、エイっと。はい、成功。2発目は、あちら、そして、3発目、4発目、5発目、はい、みんな成功です。100発100中でした。」
ミシェル「どうして、そんな簡単な機械なのに、しっかり、命中するんだろうね。」
メイ「実はね、この紙玉は、紙を丸めただけだと、空気抵抗、重心の位置など、いろいろなばらつきが出るので、正確に飛ばすのは、難しいんよ。でも、紙玉の重心や形を瞬時に把握して、飛ばす力を制御しているんよ。実は、すでに、何十万回もテストして、いろいろなパターンの飛ばし方がプログラムされているんよ。」
ミシェル「ふーん。こんな小さな機械なのに、すごいね。」
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ムーミンロボット「おい、ワン公ロボット。我々が世界征服をするために、必要な武器、第一号を見つけたぞ。」
ワン公ロボット「俺も確かに見たぞ。あの紙玉投石があれば、俺たちの世界征服も夢じゃないぞ。」
ムーミンロボット「確かに、あれがあれば、世界征服ができるかもな。」