無料コーヒー店の朝 その2
トーゴ大統領「ムーンライト、タンバ国は、本当に面白い国だ。」
ムーンライト「今度は、何を聞きつけてきたんです。」
トーゴ大統領「この間、改良型太陽熱スターリングエンジン型発電機を100万台発注しただろ。そうしたら、この発電機をそのまま電気自動車にして、電池切れが起きた自動車を追いかけて合体して、充電時間ゼロシステムにして、納品してきたぞ。」
ムーンライト「充電時間ゼロ? まさか、電気自動車の最大の弱点を解消するなんて、あり得ませんわ。」
トーゴ大統領「自動運転電気自動車だから、電池の少なくなった電気自動車に、別の電気の余っている自動車を合体するというシステムだというんだ。えーと、ここに説明書があるぞ。スマホで、ポケモンをやっているときに、電池が少なくなってきたら、かばんの中から、モバイルバッテリーを取り出して、ケーブルで、繋いで、ポケモンをそのまま続けるでしょう。それと同じように、電気自動車の電池が少なくなったら、自動車用モバイルバッテリーが、自動で、電気自動車に結合するので、電気自動車は一切止まることなく、乗り換える必要もなく、そのまま、走り続け、目的地にたどり着くことができます。と、書いてあるぞ。」
ムーンライト「電気自動車に電気自動車型モバイルバッテリーの登場というわけですね。」
トーゴ大統領「そうらしいな。」
ムーンライト「すると、全国の道路に充電設備を事前に用意する必要があまりませんね。自動車の走行状況を見ながら、モバイルバッテリー電気自動車を走らせれば、少ない数で間に合ってしまいますね。」
トーゴ大統領「それで、ルル電気自動車がいうには、発電機式モバイルバッテリーがあれば、発電機は100万台もいらないので、20万台で十分だという試算がでたというので、20万台作るので、いいかと聞いてきたぞ。どう思う?」
ムーンライト「実際に、やって見ないとわかりませんが、彼らが、そういうですから、とりあえず、20万台納品させてみればいいんじゃないですか。足りなくなったら、追加発注すればいいだけのことですから。」
トーゴ大統領「まあな。とりあえず、それで行くか。」
ムーンライト「確かに、ルル電気自動車は、日々進化しているようですね。いろいろなアイデアが、どんどん出てくるのですから、侮れませんね?」
トーゴ大統領「タンバ国は、侮れないぞ。下手をすれば、大トンド国より国力が大きくなったりしないだろうな?」
ムーンライト「極小国家タンバ国ですから、その心配はないと思いますよ。大トンド国が、タンバ国と協調して、どんどん大国になればいいんです。タンバ国が2倍の経済になれば、こっちは、国力を4倍、8倍にすればいいんです。すぐに、ケニヤなんてあっという間に追い越せますよ。エジプトやサウジアラビア、イラン、イラクにも負けない国になれますよ。タンバ国と仲良くしておきましょう。」
トーゴ大統領「そうだな。今度は、こっちが、タンバ国をびっくりさせてやりたいな。」
ムーンライト「この自動運転改良型は太陽熱スターリングエンジン発電機能付きモバイルバッテリー自動車が整備されれば、アメリカもロシアも、ヨーロッパも日本も、びっくりして腰を抜かします。国内整備をしっかりすれば、大トンド国が、世界を変える起点になります。その栄誉をトーゴ大統領が掴みとればいいんです。焦ることなく、当たり前に、大トンド国を整備するだけで、その栄誉を手に入れられるのですよ。素晴らしい栄誉です。しっかり、一歩、一歩進みましょう。」
トーゴ大統領「一歩一歩進めばいんだな。」
ムーンライト「そうです。大トンド国は、世界の最先端を歩んでいるんです。この歩みを進めているのは、タンバ国と大トンド国の2カ国しかありません。そして、国力の差で、国内整備を一挙に進められるのは、大トンド国なのです。だから、焦る必要もありません。世界最先端の自動運転交通システムの実用化で世界一なのです。その上、充電時間ゼロの絶対システムが登場したのです。鬼に金棒というのは、トーゴ大統領のためにある言葉ですわ。素晴らしいですね。」
トーゴ大統領「鬼に金棒か。世界最先端を今、我々が実現しようとしているわけだな。」
ムーンライト「そうですわ。私の検索システムをフル活用して調べていますが、大トンド国の新交通システムを上回るシステムは、まだ、どこにもありません。どうぞ、安心して、一歩一歩歩んで言ってください。」