充電時間消滅させる絶対システムの登場
技師「おい、アラン。電気自動車の弱点はなんだ?」
アラン「電池の充電に時間がかかることですね。ガソリンの場合は、5分もあれば、ガソリンタンクに満タンにでますが、電気の充電には、数時間かかります。それが、弱点ですね。」
技師「その弱点を攻略する方法を思いついたんだ。しかも絶対システムだ。」
アラン「絶対システム?とんでもないネーミングですね。その絶対システムの弱点を暴いてあげますよ。」
技師「絶対、電池切れを起こさない絶対システムさ。」
アラン「だから、どうするんです?」
技師「知りたい?、ホントに知りたい?。絶対、知りたい?」
アラン「早く、言ってくださいよ。じれったい。あなたは、本当にドイツ人ですか?。イタリア人か?スペインじゃないかな?それとも、ラテン系に血が流れていませんか?」
技師「俺の家系を知りたい?イタリア人のじいさんや、ばあさんがいたとは、聞いていないぞ。」
アラン「僕には、わかりました。きっと、ネアンデルタール人のDNAが流れているように思いますよ。」
技師「そんなことがわかるわけないだろ。」
アラン「私もわかりませんけど。ところで、絶対システムを教えてくださいよ。」
技師「我々は、充電システムに、自動車がそこにやってくると思っていたが、充電システムが、自動車に行けばいいんだ。」
アラン「???」
技師「わからないのか?。この逆転の発想が? お前は、偽タンバ国民だな。」
アラン「僕は、タンバ国民ですよ。」
技師「例えば、電池きれが発生している自動車があれば、そこから、緊急信号を出すと、近くにいる空いている電気自動車や移動式充電システムがその自動車に近づいていき合体して、電気を補充すると、電気切れということは解消してしまう。しかも乗っている人は、乗り換える必要もない。電気が電池きれが起きれば、どんどん電池の余裕のある自動車や充電システムが必要なだけ、合体すればいいのだ。絶対に電池切れは起きない絶対システムだろ。」
アラン「確かに、電気自動車は、一台で走る必要はないということだね。二台、三台、四台と合体して行けばいいんだ。自動運転自動車だからできることだね。人間の運転する電気自動車では、うまくいかない。自動運転自動車なら、いろいろなことが自由にできるのさ。一台、二台、三台、四台と合体しても、全く問題ないんだ。蓄電池をたっぷり積み込んだ蓄電車だって、自動運転自動車になるんだから、電池切れをしている自動車の所に走って行って合体すれば、充電時間という概念が消滅してしまう絶対システムになるんだね。」
技師「そうだろ。充電時間が消滅するという絶対システムだろ?」
アラン「本当だ。あんたは、天才だ。絶対、ネアンデルタール人のDNAが入っているに違いない。」
技師「そうかな。」
アラン「生まれは、どこだい?」
技師「ドイツのデュッセルドルフ郊外のネアンデル谷のそばさ」
アラン「そこって、ネアンデルタール人の骨が見つかった場所だろ」
技師「エ!、そうなの。ドイツの普通の村だけど。ネアンデル谷という地名は、確かに、ネアンデルタール人の名前と似ているけど、何かの偶然さ。」
アラン「偶然じゃないよ。そこで、ネアンデルタール人が見つかったのさ。」
技師「ふーん、そうか。俺って、ネアンデルタール人?まさか。俺は、ホモ・ピサエンスのゲルマン人だ。絶対、お猿のようなネアンデルタール人じゃない。」
アラン「君は、立派なホモ・サピエンスのゲルマン人さ。発想がユニークで、天才だから、ちょっと、いっただけさ。気にする必要はない。君は大天才さ。充電時間消滅という絶対システムに発案者さ。君が、このアフリカや世界を変える男さ。」
技師「ふうー。少し元気が出てきたぞ。」