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ルル電気自動車 Ho-Booの量産化開始

ルル電気自動車会社は、静電気充電機能を搭載し、カーナビ技術にWADACHIメソッドを統合した自動運転技術による電気自動車 Ho-Boo を完成させ、量産化を開始した。


Ho-Booは、技師の考えた名前あるが、その由来については、口を濁した。特に由来がないのかもしれない。


このHo-Boo には、他の電気自動車に見られない2つの特徴があった。自動車の走行によって発生する静電気を回収して、蓄電池に蓄える技術だ。車体と空気によって発生する静電気、タイヤと地面によって発生する静電気、そして、ブレーキにから発生する静電気を回収する技術である。天気のよい晴れたには、ほとんど無給電で、長距離走行が可能になる。しかしながら、雨の日や湿度の高い日には、静電気充電の効果が半減するという実験結果も出ていた。風の強い日に、駐車場に停止しておくだけで、蓄電されるという効果も報告されていた。タンバ国のように、灼熱と草原の国では、静電気充電は非常に効果的であった。

2つめの特徴は、WADACHIメソッドとカーナビの融合による自動運転技術である。まだ、細かいカーナビが整備されない場所でも、様々な車の走行跡を辿りながら、ほぼ自動運転を可能にしている。


ほぼ無給電、ほぼ自動運転 ほぼ HOBO Ho-Boo なのかもしれない。

きっと、ソフトバンクのコマーシャルをみて、思いついたの違いない。

しかし、ここは、アフリカのタンバ国だが。


Ho-Boo のトラック型、バス型の量産化されると、タンバ国の首都と周辺の町の定期便が運用開始となった。

また、乗り捨て可能なタクシーも登場し、必要な場所から必要な場所まで、乗っていき、そのまま乗り捨てることが可能だ。すると、タクシーは、自分で、営業所まで帰る。日中の交通の多い時間帯をさけて、夜間、早朝に帰ることも可能だ。

電気自動車を個人が所有する概念はなく、必要な時利用する便利な乗り物という感じである。自動車のバッテリー切れ問題も大きな問題で、バッテリーが無くなってくると、近くの営業所から十分なバッテリーのある自動車が届けられて、その自動車の乗り換えていく。バッテリーの切れかかった自動車は、近くの充電設備あるところまで、自動で行き、自分で充電する。

しかし、充電に間に合わないものは、巡回中の電気自動車が救済して、緊急充電をする場合もある。


緊急充電は、静電気充電機能のカミナリメソッドによる超高電圧を一瞬で充電する方法も開発されており、その場合は、蓄電池の半分程度を一挙に充電できるシステムである。



この実用化を見ていた大トンド国トーゴ大統領も、レアメタル鉱山開発と資源の提供の見返りに、自動車の輸入とトラック、バスの道路交通網の整備に入った。軍隊や警察などの車両を除けば、基本的に人間の運転する自動車の利用を禁止しているので、交通信号も必要とせず、全国の道路交通網が整備された。しかしながら、舗装した道路は、やはり必要だったので、全国の道路交通網の整備が急ピッチに整備された。その関係で、大トンド国の周辺の流通を次々と拡大して、商業国家 大トンド国の地位を瞬く間に確立してしまった。

大トンド国、および、タンバ国には、海に面した地域がない、内陸の国なので、どうしても、港のある国との交易の拡大をしたいと思っていた。


しかし、道路網が拡大されるにつれて、田舎や山岳地域、砂漠地域には、電気自動車のパワー不足が目立つ場合もあり、新たなタイプの自動車の登場も必要性にもなってきた。



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