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大トンド国トーゴ大統領の国連演説

無料コーヒー店の朝


ムーンライト「トーゴ大統領の演説は、いつ聞いても、素晴らしいですね。」

トーゴ大統領「毎日、ここで練習しているからだな。」

ムーンライト「トーゴ大統領の声が素敵ですね。声に深みがあって、よく響く声です。何か、音楽か何か、していたのですか?」

トーゴ大統領「俺の育った村は、とても、山奥だったので、大きな声を出して、コミュニケーションをする必要があった。だから、俺の声はでかい。」

ムーンライト「確かに、声はよく通り、大きいですね。でも、それが、なんだか、清々しい感じがしますね。」

トーゴ大統領「ところで、今度の国連総会で、演説をしようかと思っているが、何をテーマに話したらいいだろうか?」

ムーンライト「お話する時間はどのくらいですか?」

トーゴ大統領「15分だ。アメリカやロシアの大統領も話すぞ。ただし、みんな15分だ。」

ムーンライト「15分以上話す大統領もいるみたいですが?」

トーゴ大統領「わが国は、中央アフリカでは、ちょっとした国ではあるが、アメリカやロシア、中国に比べれば、小国だ。ここで、無理をする必要はない。15分と決まっているなら、15分で良いのだ。15分で、全世界に印象の残る演説をしたいのだが、何を話したらいいだろうな。」

ムーンライト「そうですね。アフリカは、まだ、混乱の中にいます。エジプトも政治的な安定もしてません。アフリカの新秩序を提案なさいまし。アフリカ共同体のようなものです。すぐに統合というわけには行きませんので、コンセプトだけの提案で、良いと思います。」



「132番 アフリカ 大トンド国 トーゴ大統領の演説です。では、トーゴ大統領、よろしくお願いします。」


トーゴ大統領「各国の大統領の皆様、アフリカのへそを呼ばれる大トンド山の周辺に広がる大トンド国の大統領のトーゴでございます。アフリカは、可能性に満ちた大陸でございます。大トンド国はアフリカの中央に位置する小国でございます。経済力もまだ、よちよちで、自立しようと必死で立とうする幼児といった状況で、今後、経済の発展、政治の安定を目指しているところです。現在、経済の安定的発展に努力している最中です。アフリカは、今後、大発展する可能性に満ち溢れている大陸です。新しい政治概念、新しい通過概念、新しい貿易、金融システムも構築できる可能性もあります。そして、今、新しい世界観が、このアフリカから、生み出されていこうとしています。そのための実験を大トンド国は、勇気を持って突き進むで所存です。そして、新しいアフリカ新秩序の実験と提案を今後していければと考えていまう。まず、大ドント国は、国内の新交通システム、新流通システムの整備に着手し、自動運転交通システムを構築し、既存の人間が運転する自動車の運転を認めないシステムとなる予定です。大トンド国は、アフリカの新秩序について全力で、邁進していく所存です。ご静聴ありがとうございました。」


多くの拍手が寄せられたが、アフリカの大国、エジプトやケニアは、アフリカの未開の国が、何を生意気なことを言い出したのかと、苦々し気分で、話を聞いていた。古代文明もない国が何を勝手なことを言い出したのか、思っていた。


「トーゴ大統領は、見かけは、少し強面だが、これは素敵だね。」「アフリカのへそにあんな国があったなんて、知らなかった」そんな声が聞こえていた。


ムーンライトは、その状況をインターネットを通じてリアルタイムで見ていた。

流石に、ロボットなので、6台のカメラで放映された6つの画面を同時に見ることも簡単なことであった。

今度は、話し方だけではなく、身ぶりや仕草についてもアドバイスできたらと思った。










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