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おいおい、アラン すごいこと気がついてしまったぞ。

技師「おいおい、アラン、俺はすごいことに、気がついてしまったぞ。」

アラン「何に、気がついてしまったんですか?」

技師「タイヤだよ、タイヤ。」

アラン「タイヤがどうしたんです?」

技師「お前は、カンが鈍いなぁ。タイヤと言って、どうして、ピーンとこないんだ。」

アラン「だから、何なんです。早く、要点を言ってください。」

技師「静電気発電は、自動車の表面だけで発生しているわけではないということさ。一番、摩擦が発生しているのは、地面とタイヤさ。つまり、タイヤには、莫大な静電気を発生させる可能性が一番あるということさ。」

アラン「すいごいじゃないですか?確かに、タイヤは、盲点でした。言われて見れば、そうですね。一番、すごい静電気発生源になりますね。」

技師「そうだろ。すごい発見だろ。」

アラン「つまり、電気自動車は、自動車の走行によって、空気と車体の表面に発生する静電気の他に、タイヤと地面の摩擦によって、発生する静電気もあるということですね。自動車は、高速で移動するのだから、どちらも、とんでもないエネルギーが発生するぞ。その上、ほとんど、必然的に、お邪魔虫的に発生する無駄なものだから、車の走行に影響は、ほとんどない。確かに、少しは影響あるだろうが、それも、ほんのわずかだ。風力発電などのプロペラをつけるわけでもないのだから、影響はほとんどないと言ってもいいでしょうね。」

技師「そうだろ、そうだろ。キタキタ、キターという感じだろう。」

アラン「時速100kmで走る自動車から、どのくらいの静電気が発生するのかは、未知数だか、とんでもない量の静電気が発生しているのは、間違いないですよね。」

技師「そうなんだ。あまり、高圧の電気が発生すると、電気自動車同士がすれ違うときに、火花が飛んだり、人間が感電死しないように、うまく調整することが、この技術の核だな。」

アラン「どうして、このことに、誰も着目しないんでしょうね。」

技師「ガソリン自動車時代の呪いのようなものだな。ガソリンはとにかく引火しやすいので、静電気で、引火することもあるので、ガソリン自動車には、静電気は、厄介ものだった。それに、自動車の表面に、静電気がたまると、わずかながら、空気抵抗が増加するという研究もあるので、自動車から、静電気をどんどん電池に蓄えられれば、自動車の走行性能を上がると可能性もあるが、車体の表面やタイヤに静電気が発生させるので、どうしても、走行性能を劣化させる可能性もありそうですね。その辺の兼ね合いをどれだけ、うまくできるかどうかが、我々の腕の見せ所だな。」

アラン「我々の腕の見せ所ですね。」

技師「そうだ。特許が取れるまで、絶対極秘のユビキリゲンマンプロジェクトだぞ。」





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