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タロウ君たちの楽しい遠足

タンバ国の首都 タンタンバの南の平原に、大トンド国から、砂漠の超えて水が供給されて、大きな湖 ルル湖が誕生した。ルル湖は、ここで、ルル族が雨乞いの儀式を行い、大成功したことを記念して、この湖の名前もルル湖と命名された。


タロウ君たちの学校も、順調にスタートして、今日は、タロウ君と3人の先生と9人の女の子たちは、遠足に出かけることになった。そうだ、お母さんの朝から張り切って、お弁当を作っている。お母さんも絶対一緒にいく気満々だ。


ルル湖は、タンタンバの傍らに出来たので、歩いて出かけても、さほど、遠いということはない。遠足にはちょうどよい。タンバ国は、砂漠と草原の国なので、池や湖をみるということはほとんどない。

川らしい川も、北部の山のある地域には、見られるが、南部の草原には、川などない。


ルル湖は、タンバ国にとっても、異次元の世界の出現であった。しかも、湖の周りには、緑の木々、たくさんの花が咲き、まるで、夢の場所のようでもあった。


湖のほとりにくると、小さな女の子たちは、おそるおそる湖を覗きこみ、打ち寄せる小さな波に、大騒ぎして、水に触ると、なんとも、不思議な顔をしていた。こんなにたくさんの水をみたことがないのだ。


プールの側にいくと、お母さんは、大きな荷物から、小さな女の子たちの水着と3人の先生の水泳パンツを取り出して、着替えるように、指示をだした。


そして、おそるおそるプールの中に、入っていった。水の冷たさが、とんでもない出来事のように感じて、3人の先生たちも、すぐには、プールに入らならずに、おろおろしている始末だ。


一人の女の子は、プールの中で、遊びだすと、他の8人の子も、プールの中に入って、遊びだした。タンバ国のプールは、泳げる人がいないので、まだ、水は、数十センチしかないのだが、小さな女の子たちは、胸あたりまで、水が来ているので、動くのも一苦労だが、それでも、大騒ぎで騒いでいた。


バーディーやエンティーやドギーも水のなかで、浮かぼうとして、もがいていた。


水族館もだんだん充実してきて、大きなカニやザリガニやエビなどの種類も増えてきた.海の生き物を育てる技術はないので、まだ、淡水の生き物ばかりで、生き物があまり大きくないのだが、海の生き物を見たことにないタンバ国の人には、それなりの衝撃になっていた。でも、大きな鯉やナマズなど、大きなお魚には、みんな大騒ぎであった。きっと、今夜は夢の中で、魚に追いかけまわされるに違いない。


バーディが、スワンボートをみつけて、乗ると言い出した。エンティーやドギーは、人が乗ったり沈むからやめろというのに、バーディーと3人の女の子は、スワンボートをこぎ出して、湖の真中目指して進み始めた。すると、ドギーやエンティたちも、乗りだしていった。

湖の真中あたり、スワンボートが大騒ぎで、ゆらゆらと揺れていた。


お母さんは、そんな光景を見ながら、どこかで、手漕ぎのボートで、誰か、男の人が、私を乗せて漕いでいてくれた記憶が、どこかにあるような気がしたが、うまく思い出せなかった。もしかすれば、それは、映画のワンシーンの記憶だったのかもしれない。


タローは、この湖の出現によって、いろいろなビジネスが出現したのを感じた。

この湖は、一大レジャーランドとなり、隣の国や、アフリカの国々からの遊びに来れるかも知れなかった。水の供給源は限られているとはいえ、これだけの水が蓄えられたということは、農地開拓も可能だt思われた。毎日、供給される水は、いつか、湖からあふれ出す時がくるのだから、その水を活用する方法もいずれ考えなくてはならないはずであった。


いろいろな可能性が広がっているようだった。


みんなへとへとになるくらいまで大騒ぎをして、タロウの学校に戻ってきた。

とても、たのしい一日だった。












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