ある日の無料コーヒー店の朝
ある日の無料コーヒー店の朝
トーゴ大統領「タンバ国に水を売ることにしたぞ。」
ムーンライト「それは、いいことをなさいましたね。」
トーゴ大統領「それが、驚くことに、砂漠の中をパイプで水を運ぶというのだから、タンバ国のやつらの考えることは、突拍子がないな。誰も、思いつかないだろう。砂漠の真ん中に水を通すなど。」
ムーンライト「それは、驚きのアイデアですね。でも、砂漠は砂なので、砂の中にパイプを埋めてしまえば、建設コストは安いかも知れませんね。」
トーゴ大統領「それで、その水は、どこへ行くと思う?」
ムーンライト「砂漠の緑化というわけではなさそうですね。トンド国が行うのなら、砂漠の緑化は可能性がありますが、タンバ国ではまだ。難しい。」
トーゴ大統領「流石に、ムーンライトだな。それが、タンバ国の首都タンタンバまで、引いて池を作るのだそうだ。面白い奴らだな。タンバ国というのは。」
ムーンライト「池を作るのですか?」
トーゴ大統領「そうだ、池を作って、みんなで、ボードを浮かべて漕ぐのだそうだ。」
ムーンライト「タンバ国は、灼熱と砂漠の国ですから、池は憧れなんでしょうね。」
トーゴ大統領「どうも、そうらしいな。この間、あまりにも雨が降らないので、雨乞いの祭りをしたら、雨が降ったと、大騒ぎになっていたぞ。」
ムーンライト「雨乞いで雨なんか降るんでしょうか?」
トーゴ大統領「それが、ちゃんと降ったというので、大騒ぎだ。」
ムーンライト「不思議なことがあるんですね。」
トーゴ大統領「不思議なことがあるもんだ。雨乞いで雨が降るなんて。次回の雨乞いの時は、この俺を招いてくれるように、お願いしていた。」
ムーンライト「本当に、雨乞いで雨が降るなら、私も見て見たいものですわ。」
トーゴ大統領「では、演説の練習をしようかな? あー、いー、えー、おー。。。」
ムーンライト「ゆっくりと、大きな声で、自信をもって、お話ください。それにしても、トーゴ大統領の声は、深みがあって、素敵な声ですね。」