では、我が国の経済力を10倍にする方法を教えてもらおうかな
大統領様「ムーンライト、では、どうやって、我が国の経済力を10倍にするのか、教えてもらおうかな?」
ムーンライト「では、私のアイデアを教えましょう。でも、その前に、この若造を私の秘書にしていただけますでしょうか?」
大統領様「お前に秘書が必要だというのか?」
ムーンライト「私は、ロボットなので、電気などが必要なのです。ところが、私をちゃんとメンテナンスすることが必要ですが、それをちゃんとできる人は、この若造さんぐらいしか見当たらないのです。私は、この国で、5年、10年と活躍したいので、ちゃんとメンテナンスできる環境を手に入れなければなりません。ですから、この若造さんを私のメンテナンス係に採用してください。彼以外にその任に耐えそうな人が見つかりません。」
大統領様「まあ、いいだろう。若造、お前は、今日から、ムーンライトの世話係だ。そもそも、お前が、ムーンライトを連れきたのだから、最後までこのロボットの面倒を見るんだぞ。必要なことがあれば、この大臣に申し述べよ。」
ムーンライト「よろしくね、若造さん」
若造「は、はい、よろしくお願いします。これも何かの縁ですね。」
ムーンライト「では、この国の経済を10倍にするアイデアを述べさせていただきます。まず、最初に、経済を2倍にすることを目指します。2倍になったら、さらに2倍にします。それで、4倍になりますね。そうしたら、もう一度2倍にすると、8倍になります。」
大統領様「ほとんど、数字の遊びにすぎん。具体策はどうする?」
ムーンライト「まず、大統領様から所得倍増の目標を発表してください。それから、造幣局のお札の供給を2倍にしてください。その上で、起業の補助金を出してください、女性の個人起業を奨励してください。小規模の個人商売を増やしてください。個人に小規模な貯蓄ができる程度にします。」
大統領様「女性の個人起業のだな。例えば、なんだ?」
ムーンライト「パン屋、野菜売り、洋服の販売、なんでもいいのです。全てのことが、経済で動いていることが理解されればいいのです。」
大統領様「そんなことで、経済は2倍になるか?」
ムーンライト「すぐに、2倍、3倍になりますよ。まずは、女性の起業を促しましょう。」
大統領様「それからどうする?」
ムーンライト「この国の宝であるレアメタルの採掘をどの国のどの企業に任せるかが、大勝負になります。今後、電気自動車の電池の需要は拡大していきます。そのための不可欠なレアメタルは、宝の山になります。当面、この輸出が、この国の最大の産業になります。」
大統領様「では、どの企業にそれを任せるのがいいか?」
ムーンライト「こちらで、決めてしまうのは、難しいので、入札をして見てはいかがでしょうか?」
大統領様「入札か。おい、大臣、入札を世界に公表せよ。」
大臣「入札ですか? はい、とりあえず、入札の準備をします。」
大統領様「ムーンライト、それでいいか?」
ムーンライト「よろしくお願いします。」
ムーンライト「この国のビジョン 2038を作成しましょう。この国の可能性や経済の発展を目指していくことを国民に呼びかけることが必要です。原稿案を私が作成しましょうか?」
大統領様「この国の大統領様は、俺だぞ。それを十分理解した上で、書くのだぞ。どんな原稿ができるのか、楽しみだ。」
ムーンライト「では、作成しますので、明日の朝までお待ちください。」