「やい、ちびすけ、お前には。何ができるんだ?」
ドギー「やい、チビすけ。お前がタロウか?」
タロウ「はい、そうです。初めまして、ドギーさんですか。よろしく」
ドギー「お前、なんか、できるのか?」
タロウ「はい、タンバ国の未来を明るいものにしようかと思いまして、努力しようかなと、」
ドギー「聞いたか、エンティ。こいつ、タンバ国も未来を一人で背負う気でいるよ。頭、おかしいんじゃない?」
エンティ「確かに、子供のいうことではありませんね。政治家とか、大統領とかが、いいそうですね。」
お母さん「よく、きたわね。まずは、腹ごしらえしてね。それから、ゆっくり、打ち合わせをしましょう。」
ドギー「おい、ちび、飯だぞ。」
タロウ「僕は、ロボットなので、ご飯は食べられません。」
ドギー「お前は、ロボットだったな。人生の楽しみのうちの飯が食べられない、それから、うふふができないんだな」
タロウ「そのうふふってなんですか?」
ドギー「そいつは、子供の前で、言えないことだ。だから、うふふだ。」
タロウ「そうですか。お母さんの料理は、とても、美味しいですよ。」
エンティ「君は、食べたことがないんだろ。どうして、美味しいと言えるんだね。」
タロウ「食べたことはありませんが、材料から、料理の仕方まで、ちゃんと見ていますので、三つ星がもらえるほど、きちんと作られているので、美味しいということがちゃんとわかります。」
エンティ「そうですか?作るところまで、ちゃんと見ていると、どんな料理ができるかわかる。確かにそうかもしれません。では、いただきます。確かに、うまい。美味しいです。」
タロウ「でしょ。美味しいはずです。フランスのコックさんにも負けない味だと思いますよ。」
バーディ「本当にうまい。こんなうまい料理食ったことがない。すごいぞ、お前の母ちゃんは。」
ドギー「国防大臣閣下殿」
国防大臣「よくきましたね。タロウとお母さんを助けて、頑張ってください。」
ドギー「我ら、選ばれし3人、この命に変えましても、頑張ります。」
国防大臣「騒ぎを起こさない程度に、ほどほど、頑張りなさい。」
ドギー「一命にかえても」
国防大臣「そんな風に構えないほうがいいぞ。お前らは、まだ若いから知らないだろうが、ロボットの秘密を教えてやる。外見に取らわれてはならないぞ、少年のように見えるが、知識やデータは、世界最高レベルにあるぞ。ロボットは疲れを知らないから、24時間、365日、活動できるぞ。お前らが疲れて寝ているときさえ、何かを考えている。一番、重要なことを教えよう。ロボットに、冗談は通用しないぞ。こちらが、怒って、怒鳴って見ても、ロボットには、なんの意味もないぞ。いいか、ロボットには、脅しは聞かないぞ。くれぐれも、十分、注意することだ。見かけに騙されないことだ。ロボットが、騙すのではない。自分で自分を騙してしまうのだ。これが、なかなか厄介な問題なのだ。」
お母さん「何か、厄介な問題でもあるんですか?」
国防大臣「特に、何もありません。全て順調です。この3人に厄介なことを起こさないように、釘を刺したまでです。この国防大臣を困らせるようなことをすると、このわしが、黙っていないからな。」
お母さん「あらら、人は、叱って育てるものではありません。褒めて育てるのです。愛情で育てるのです。この3人の若者は、我が家の3人の新しい息子のつもりで、育てますので、承知しておいてくださいね。」
国防大臣「新しい息子のつもり??? お母さん、ものには限度、無理というものがあります。」
お母さん「そんなことはありません。」
お母さん「ドギー、エンティ、バーディ 今日から、私をお母さんと呼びなさい。そして、国防大臣をおとう。。。」
ドギー「それは、無茶です。せめて、理事長と国防大臣と呼ばせてください。」
お母さん「少し、無茶だったかもしれませんね。では、理事長と国防大臣ということにしましょう。」
ドギー「あーあ、びっくりした。驚いた。いきなり、お母さん、お父さんは無理でしょ。」
エンティ「あのお母さん、いい人ですけど、少し、過激なところがあるかもしませんね。」
バーディ「僕は、お母さん、お父さんと呼んでもよかったような気がするけどね。」
ドギー「今日は、まだ、1日目だぞ」
バーディ「そうだね。まだ、打ち合わせも済んでないしね。お母さんの大きなおっぱいが、眼の前で揺れると、ちょっと、目が周りそうだ。どうしよう。」
ドギー「慣れなさい。毎日、揺れているはずだから。」
バーディ「そうだね」