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タロウのお母さんより、オサム君のお母さんへ

「オサム君のお母様へ

           タロウの母より


お手紙ありがとうございました。やさしい心使いありがとうございます。タロウはとても元気に、生活しています。

私たち夫婦には、子供がいなかったのですが、国防大臣の夫が、政治家秘書ロボットを購入して、それにとても惚れ込んでいるようでしたので、すこし、カチンときたのです。それで、私も、若い青年秘書ロボットを購入して、対抗しようと思いました。購入手続きをしているときに、私たち夫婦の子供になってくれるロボットがいいと、突然、ひらめき、急遽、子供ロボットをお願いすることにしました。

 国防大臣の夫も、非常に気に入ってくれてますし、この選択は、私たち夫婦にとっても、よい選択であったと思います。国防大臣の夫も、タロウをとてもかわいがってくれます。


オサム君のお母様がお感じになっているように、タロウは、本当の人間ではないかと思うことが、よくあります。本当に、自分のことを人間だと思っているのかもしれません。

タロウは、きっと、良い人間になれると思いますし、そう育てて行きたいと思っています。


日本のオサム君のお母様には、なぜ、この子にタロウという名前をつけたのか。、不思議に思うかもしれません。私が本当に幼い頃に、ふわふわした紙をした本を持っていて、毎日、それを読んでいたんです。でも、毎日読んでいたので、いつしか、壊れてなくなってしまったのですが、その本は、悪い悪魔を退治に行く、タロウという若者の話だったのです。その後、そんな本に一度もあったことがないので、幻か夢かと思ったりもします。大きな図書館で探したこともありますが、誰も、そんな本を知らないというのです。もしかすると、私の母か祖母の手作りの本だったのかもしれません。でも、タロウいう名前だけは、しっかり覚えているんです。


タロウはとても良い子です。これからも、国防大臣の夫と楽しく生きていけそうです。

これからもよろしく」






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