表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/284

工藤博士一家のサファリツアー その2

オサム君とハル君は、サファリツアーを満喫していた。

工藤博士も楽しんでいたが、ルル族の聖地で、あまり収穫らしい収穫がなかったのを残念に思って、いろいろ思いを巡らせていたが、流石にタンバ国の大草原は、そんな思いと吹き飛ばしながら、キャンピングカーは疾走していた。

お母さんも、サファリツアーを楽しんでいたが、実は、ナロハ国防大臣のロボット息子のタロウ君に興味津々で、いろいろ質問をぶつけて、楽しんでいた。どうしても、なぜ、このロボット少年が、タロウという名前になったのは、どうしても、不思議だったのだ。

しかし、国土大臣の美人秘書の名前がサユリというので、もしかすると、日本人の女優の名前からきているのかもしれないと思っていた。しかし、国土大臣が日本の女優を知っていてその名前をつけたのか、不明だった。

ナロハ国防大臣夫婦には、子供がいないので、僕が、子供になったという話を聞くと、お母さんは、何と無く、ナロハ国防大臣の奥さんに、奇妙な親近感を感じてしまった。


ツアー3日目。

ハル君の冒険を続いていた。今日はキリンの側まで近づいていったとき、キリンが、ハル君に気がついて、ハル君を蹴飛ばしてしまった。それを庇おうとしたタロウ君は、キリンの足を動きに巻き込まれて、大怪我をしてしまった。ロボットなので、血を流すことはなかったが、右腕と右足に大きなけがを負ってしまった。

アランは、問題ないと断言した。修理可能なのは、明白だった。それは、工藤博士にも、お母さんにもちゃんとわかっていたが、心の中では、いろいろな心配がよぎるのは、仕方がなかった。

修理完了するまで、そのままで過ごすしかない。なんだか、オサム君が怪我ときと同じ心情がどうしても、押し寄せきてて、効果はないと思いつつ、包帯を巻いている自分に驚いていた。

そんな姿を、ハル君は、黙って、ビデオ撮影を続けていた。

ハル君も真剣に心配していたが、タロウ君は、ロボットなのだから、修理可能な存在であることをなかなか理解するのが、奇妙に難しかった。


タロウ君の怪我は、起きてしまったので、仕方がない。

タンバ国の大草原をキャンピングカーは、予定通りの行程を過ごして、発泡スチロールのホテルに戻ってきた。タロウ君もそこで、一晩過ごし、翌朝、工藤博士一家が、空港に出かけるを見送ってから、アランは、タロウ君を、タンバセレクタ社に修理に出した。


アランは、国際ロボット博覧会の終わりの日まで、タンバ国にとどまってから、日本に戻ってきた。

そのとき、どうしてもお寿司と天ぷらが食べたいという5人の後輩を日本に連れてきた。

アランは、彼らに大きなエビやカニを食べさせるべきか、どうか、悩んでいた。世の中には、知らなくてもいいこともたくさんあるはずだ。タンバ国の人は、巨大なエビやカニは、一生涯見ることも食べることはないのだから、今回の旅行で、いたずらをするのは、やめておこうとおもった。


工藤一家の楽しいタンバ国のサファリツアーは楽しい思い出とともに終了した。

アランは、タロウ君の元気になった姿とナロハ国防大臣の奥さんの手紙を持ってきた。

お母さんは、それを読んでから、一人部屋に戻ると、ナロハ国防大臣の奥さんに手紙を書いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ