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工藤博士一家のサファリツアー

工藤博士の講演が終わり、ロジャー、アラン、バージルと4人で、夕食会を持った。

アレックスも、ついてきていたが、終始無言だった。


夕食会も終了して、発泡スチロールのホテルに泊まった。

明日は、奥さんとオサム君とハル君がくる予定だ。今の所、特に、連絡がないので、順調のようだ。


翌朝、工藤博士とアランは、空港まで、迎えにいき、バスに乗って、戻ってきた。

工藤博士が発砲スチロールのホテルの家に入ると、オサム君は、大はしゃぎだった。すると、オサム君が、少年らしいロボットを見つけた。

アランがそれに気がついて、ナロハ国防大臣のところのタロウ君が、工藤博士のところにお手伝いにきたと行って、タロウ君を紹介した。


タロウは、流暢な日本語機能を駆使して、初めまして、僕、タロウです、と言った。

工藤博士は、それに答えて、奥さんとオサム君とハル君を紹介した。

お母さんが、最初に、タンバ国の子供なのに、なぜ、タロウという名前なのか、疑問に思った。

タロウといえば、犬の名前か、ウルトラマンたろう、ワープロソフトの一太郎、もしくは、昔話の桃太郎などが、すぐに思いついたが、アフリカのど真ん中で、タロウという名前に出会うとは、意外な感じがした。

するとタロウが「僕のお母さんが子供ころ読んだ本の中に、タロウという少年が出てきて、悪い悪魔をやっつけたという話を読んだことがあるので、それを覚えていて、タロウという名前にしたそうです」と、説明した。

お母さんは、それを聞くと、やはり、桃太郎からきているのかなと思ったが、タンバ国にそんな話が伝わっているのは、どうも、不思議な気がした。

アランが、サファリツアーに行くために、キャンピングカーを準備して、午後から出発することになった。3日間の冒険旅行だ。

最近雨が降ったということで、砂漠の窪地が一面、花畑になっているということで、早速、それを見に行くことしことにした。タロウも一緒に出かけた。

一路、砂漠のお花畑を堪能して、草原で、夕日を眺め、キャンプ場で、一泊した。朝、目がさめると、アランとオサム君とハル君が、キャンプ場の周りで、駆け回って、大きな声で、笑いあっていた。ハル君も、自動車に大変身しているので、ちょっと大きなラジコンカーという雰囲気で、モーターの音を唸らせながら、ぐいぐいと走り回っていた。オサム君が、おばあちゃんおじいちゃんにこの風景を見せるんだと言って、ハル君に走り回らせていた。

きっと、スロー再生しないと、おばあちゃん、おじいちゃんは目がクラクラしてしまうに違いなかった。

朝食と食べて、動物探検のツアーが始まった。ライオンやキリンを見て、オサム君は、大興奮だった。休憩時間に、オサム君はハル君をけしかけて、ライオンの尻尾のところまで、いかせて、ライオンの尻尾の動きをビデオ撮影するように、ハル君に提案した。ハル君も、音を絶対に立てないように気をつけて、ライオンの尻尾の動きの撮影に成功した。ライオンの尻尾は、ハル君のビデオカメラのレンズに触ってしまうくらい近くからの撮影に成功した。おかげで、ハル君も大はしゃぎだった。

大草原の夕陽もとても綺麗で、この世界のようには、思えなかった。夕陽が当たった木の葉が、黄金に輝き、そして、木々がシルエットの中に消えて行くのは、この世界の出来事ではないような気さえした。


夜の星空は、こんなにも星が多いのかと思わせる風景だった。

ハル君は、カメラを上に向けて、一晩中、連続撮影して、星の動きがわかるようにすると言った。

工藤博士が、そんなことをすると、UFOが映るんじゃないかなというと、アランが、UFOは、よく飛んでますと、真顔でいうので、工藤博士も、マジマジとアランの顔を見てしまった。

アフリカには、UFOがたくさん飛んでいるんだろうか?

もし、ハル君が写した動画に、UFOが写っていたら、おばあちゃんはきっと、根ほり葉ほり、聞きまくるので、できれば、映らないことを祈るばかりだ。もし、写ってしまったら、ハル君に頼んで、UFO の痕跡を抜いてもらうしかないと、工藤博士は考えた。


そうして、工藤一家の楽しいタンバ国冒険の旅はすぎていった。

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