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工藤博士のタンバ国出張計画 その2

「アラン、アダムス四世と相談して、タンバ国の出張計画を作成しなさい。実は、一度、ルルンバ山のルル族の聖地と言われた洞穴を見てみたいのだが、可能かどうか問い合わせてくれ。1時間ほどでよいが、神殿の跡をみたいと思っている。」

「工藤博士は、すっかり、ルルンバ山がお気に入りのようですが、タダのなにもない洞穴だと思いますよ。行けるか確認してみますが、行ってみて、がっかりしないでくださいね。何もないと思いますよ。」

「それでも、いいんだ。一度、この目でみたいだけなんだ。」

「そうですか?ほんとうに行きたいんですね。映画のインディ・ジョーンズのペトラ遺跡の大遺跡なら、私も本当に、喜んで、ご案内するんですけど、私もまだ、行ったことがないので、なんとも、言えないのですが、いままでの情報を総合すると、やっぱり、タダの洞窟で、小さな祠と人が生活していた痕跡がある程度ですよ。本当にがっかりしないでくださいね。それに、田辺博士の発表も、収集物を測定した結果、ルルンバ山の方向にいろいろな資料が差し示していただけで、ルルンバ山からなにか、遺跡が見つかったわけでもないんです。ただ、統計的に、その方向を指し示しているにすぎなんですよ。田邊先生は、タンバ国に来たことも調査したことも一度もないんですよ。」

「解っているよ。それでも、ルルンバ山に行きたいという理由があるのだ。詳しいことが言えないが、わしには、そうしたい理由があって、それは、避けて通れないものなんだ。だから、よろしく頼む。今回、行くことができない場合は、また、いつか、行かなければならない場所なのだ。魂の記憶というべきが、工藤一族の記憶を探す旅なのだ。」

「なんだか、映画のルーツのような話ですね。」

「まあ、そういうことだ。しかし、このことは、誰にも話してはならない、妻にも、オサムにもだ。そして、ハル君にもだ。それは、非常に重要なことだ。このことは、工藤一族の秘密なのだ。なぜ、工藤一族の秘密なのかも、詳しいことはこの私でさえ判らないのだ。しかし、その秘密の手掛かりが、ルルンバ山にあるのはたしかだが、どうして、そうなのかは、不明なのだ。」

「いろいろ謎だらけですね。預言者ノーランのように不思議ですね。」

「そういえば、予言者ノーランは、どうした?会えるだろうか?」

「実は、予言者ノーランは、現在、行方不明です。もう、年なので、死んだという噂もありますが、忽然を、みんなの前から姿を消しました。ですので、現在、お会いすることはできません。」

「そうか、姿を消したのか。それなら、仕方がない。」


「出張計画だが、私と妻とオサムと、アダムス4世の子機とハル君の子機をつれていく。タンバ国は、さすがに遠いので、アダムスの子機とハル君の子機を連れて行く。ハル君の子機は、自動車型にして、大草原を好きなだけ、駈け廻れるようにする。」

「そうですか、きっとハル君も喜ぶと思います。」

「それでだな、私とアランが、ルルンバ山に行っている間、妻とオサムとハル君とアダムス4世が楽しめるように、考えておいてくれ。ホテルは、発泡スチロールのホテルが楽しそうでいいな。それに、草原でのキャンプもできるといいな。」


工藤博士の家で

「お母さん、オサム、それに、ハル君。みんなをびっくりさせるニュースがあるぞ。」

「なんですか、お父さん」

「今度、アランのタンバ国で、世界ロボット博覧会が開催されるので、それに、アダムス4世の紹介をするのに、出かけることになった。アランが、みんなをタンバ国の案内をしたいというので、みんなで行こうと思うが、どうかな?」

「わーい、行く行く、絶対いく。」

「アランの国なら、面白そうですね。」

「工藤博士、僕の体は飛行機には乗れません。貨物なら運べるかもしれませんが。」

「ハル君、実は名案があるんだ。君の分身の子機をつくって、それを連れて行くことにする。その子機は、君と一心同体で、同じ感覚で世界を感じることだできるようになるし、子機の見たことは、映像として記録して、おばあちゃん、おじいちゃんにもみてもらおうとおもう。それで、どうかね?」

「ありがとうございます。そこまで、考えてくださるのはたいへん、うれしく思います、どうぞ、よろしくお願いします。」

「それで、大草原を自由に走れるように、自動車型にする。アランと思い切り草原を走り回れるぞ。」

「ずるい、ずるい、ハル君ばかりずるい。分身の術なんて、僕にも作ってよ!。」

「まあ、そんなにあせるんじゃない。世界ロボット博覧会にいくんだぞ。世界中から面白いロボットがいっぱい来るはずなんだから、それを見てからでもいいんじゃないか。なんでも、タンバ国のロボットは美人でかわいいと評判だぞ。」

「なんですか、その美人でかわいいという評判のロボットというのは。」

「なんでもとても、タンバ国で非常に有能な政治家秘書ロボットを販売するので、そのお披露目をかねての世界ロボット博覧会という企画らしいのだ。」

「そうなんですか。それで、美人でかわいいロボットをみんなで、買いに行こうというわけですか?」

「誤解しないでくれ。アランの国に、みんなでいこうという話なんだよ。」



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