タンバ国のベンチャー企業が政治家秘書ロボットを販売します。
ロジャー校長の部屋に科学技術学園の学園の学生がやってきた。
「あのー。ロボットを開発したので、販売したいのですが?」
「どんなロボットをつくったのですか?」
「政治家の秘書ロボットです。」
「そんなものは、売れますか?」
「たぶん、売れると思います。」
「どうして、売れるのですか?」
「この間、アルベキスタンの大統領選挙で、無名の人が、大統領になってしまったんですが、彼が私たちのロボットを秘書にしたら、選挙に圧勝してしまったんです。」
「すごいですね。」
「それで、実は、負けた候補から、注文がきたり、これから、選挙をやろうしている人から、問い合せがたくさんきているんです。」
「それじゃ、もし、選挙にAさんとBさんが立候補していて、その二人とも、政治家秘書ロボットをもっていたら、どうなるんだね。」
「どうなるんでしょうね。たぶん、激戦になると。。。」
「それでも、売れるんですか?」
「売れます。絶対に売れます。そして、その国が絶対良くなります。」
「なぜ、そう言い切れるのですか?」
「この政治家秘書ロボットは、世界水準の良識を設定しました。この良識に反することをしようとすると、アラームがでます。それを、なんども無視すると、この政治家秘書ロボットの能力が著しく低下します。ですから、良識ある政治家しか、その政治家秘書ロボットの能力を生かすことができないんです。」
「政治家は、国家の秘密に接していますよ。このロボットが、国家の秘密を漏らしたりすることはないのですか?」
「うーん。そこはちょっと難しいのですが、なんとか、します。」
「いろんな国に売り込むのでしょう。ロボットのコミュニケーションはどうするのですか。」
「ロゴロゴ社の世界言語翻訳ソフトを使いますので、大丈夫です。」
「そうですか」
「すこし、危険な匂いもするような気もしますが、危険になるほど、売れたら、また、考えましょう。まだ、1台しか、売れていないんでしょ。まあ、やってみなさい。」
「ロジャー校長ありがとうございます。」
「で、なにか、僕にお願いがあるということだが?」
「私たちのベンチャー企業の名前を付けていただければと、思ってお願いにきたのですが?」
「ベンチャー企業の名前ねぇ。アレックス、なにか、良い名前はないですか?」
「そうですね。世界に羽ばたけるような名前ににしましょう。」
「ワールドロボセクレタ社は、どうですか?」
「少し、名前負けしそうなので、タンバセクレタ社にしましょう。」
「ありがとうございます。さっそく、PRビデオを作成します。」
「ところで、うちの大統領は、使ってくれないでしょうか?」
「ナロハ国防大臣だったら、全国会議員に、持つように言うかもしれないな。すべての国会議員を監視できるぞと、大喜びだ。」
「あの、まだ、選挙対策にしかできないが。」
「資金の申請をして、ビジネスを立ち上げてみなさい。がんばりなさい。」
「ありがとう、ロジャー校長。」