ふわふわ
着ぐるみのクマが手にするゴム風船
上に行きたいと背伸びをする
けれど、いつもクマの重たい手に引かれて 引っ込められる
何とかしてあげたいとクマに駆け込んで
ゴム風船を全部奪った
「好きなところへ、好きなように行っておいで」 空へと放った…
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ…
色とりどりの風船、思い思いに風に乗り 高く高く…
ところで僕はいろんな人やら
出来事やらに足を取られてる
重りを付けてる僕は、ふとあの時の風船を思い返した
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ…
僕も同じように、ふわふわ浮かぶイメージを空へと放った…
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ…
そうだ、僕もきっと好きなように好きなところへ行けるはずだ
いつだって着ぐるみのクマが 強く引っ張っているけど
本当は自分で浮かぶ力を持っている クマの手を振りほどいて…
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ…
そうだ、僕もきっと好きなように好きなところへ行けるはずだ
ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ…
色とりどりの風船のように、思い思いに風に乗り 高く高く
「ふわふわ」をお読み頂き、ありがとうございます。
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